【おもしろ韓国語講座 #006】 싸가지가 없다(生意気だ)
2005年 12月 16日
では싸까지とはそもそもどういう意味なのでしょうか。韓国人も싸가지の意味をよくわからずに、というか、何となく使っているようで、はっきりとした意味をわかって使う人はむしろ少ないように思います。それだけに、外国人がこの싸까지を理解するには、ちょっと努力が必要かもしれませんね。
日本と同じく、韓国のポータルサイトにも知識検索サービスがありますが、ここで싸까지を調べてみると、いろいろな諸説が展開されています。ひとつは싸가지の原型が싹수(サクス:見込み、兆し)だというもの。つまり、싸가지가 없다とは、「将来うまくいく可能性がない」という意味になります。個人的には、これがもっとも正しい説のような気もしますが、言語学者でもない一介の韓国滞留者に知る由もありません。
ただ、一般的に使われている意味は、それとはやや違うように思われます。「礼儀がない」「年齢や立場に釣り合っていない」つまり「生意気だ」とか「(人を)ナメている」といった意味がより正確なような気がします。まあ、そういう人の将来は、どちらにしても明るくないでしょうが。日本語に訳しにくいことばですね。
ひとつ注意しなければならないのは、この싸가지가 없다は使い方に気をつけなければなりません。冗談でもあまり使わないほうがよいことばなので、あくまで聞いて何の意味なのか理解する程度がよいでしょう。どちらかといえばその人の人格を否定するような強いニュアンスを含んでいるため、よっぽど親しい友だち同士でないかぎり、冗談でも使わないのがよいでしょう。