【おもしろ韓国語講座 #007】 말밥!(もちろん!)
2005年 12月 17日
でも、もし相手が親しい韓国人だったら、これじゃあちょっと他人行儀ですよね。日本語でも、「もち!」とか「あたぼうよ!」とか、そんなことばを使ったりしませんか?韓国ではそんなとき、당근(タングン)とか말밥(マルパプ)といった表現を使います。
당근とは、そのまま訳すと「ニンジン」です。なぜニンジンが「もちろん」になるのでしょうか?実は韓国語には、「もちろん」を意味するもうひとつのことばがあります。당연(タンヨン:当然)がそれです。당근と당연は頭の部分「당」が同じなので、韻を踏んで「당근」を「당연」という意味で使われるようになりました。
次に말밥は「馬の餌」という意味なんですが、ここまでくれば、말밥がなぜ「もちろん」という意味になるのか、だいたい想像できますよね。ニンジンは馬の大好物ですから、말(馬)+밥(飯)=말밥(馬の餌)→「もちろん」、というわけです。
もし近くに韓国人の知り合いがいなければ、韓国旅行の際に飛行機の中で使ってみては如何ですか?スチュワーデスが「커피 드시겠습어요?(コッピ トゥシゲッソヨ):コーヒーを飲まれますか?」と尋ねてきたら、すかさず「말밥!」と答えてみましょう。最初はキョトンとした顔で考え込むでしょうが、そのあと満面の笑顔でコーヒーを注いでくれるに違いありません。