在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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【世界遺産探訪 #001】 スピシュ城(スロバキア)

f0008573_2322307.jpg地平線まで広がる草原、どこまでも続くひまわり畑……。そんな大自然の中を車でひた走ると、目の前に突然、「天空の城 ラピュタ」に出てきたような城跡が姿を現します。城下にある街が寂れて見えるからか、城そのものが廃墟と化してしまったからか、どことなく冷たく物悲しい感じのするこの城跡が、スロバキアの誇る世界文化遺産のひとつ、スピシュ城です。

もともとはモンゴル人の来襲に備えて13世紀に作られたもので、その後増改築を繰り返しましたが、18世紀末の火災で残念ながら現在のような廃墟となってしまいました。スピシュ城に限らず、スロバキアには廃墟と化した城(厳密にいえば城跡)が数多くあります。保存が進まないからなのか、他に何か理由があるのか、そのあたりはよくわかりませんが、とにかく城よりも城跡が多いな、と感じました。

交通の便がよくないのですが、私は幸い、友だちの車で訪れたので、特に苦労することもなくここにたどり着きました。駐車場、というよりは、城の麓にあるだだっ広い砂地に車を停め、歩いてスピシュ城を目指しました。何もかもが広々としていて、あまり距離感がつかめなかったのか、歩いても、歩いても、なかなかスピシュ城にたどり着きません。ドライブの疲れと暑さのせいもあり、ようやく城の入口に着いた頃には、少しくたびれてしまっていました。

f0008573_23225581.jpg確かに廃墟には違いありませんが、このスピシュ城、ダテに世界遺産に登録されているわけではありません。近くで見てみると、その昔、この城がとても大きかったことがよくわかりました。城を上がり城壁越しに周囲を見渡すと、見事に周囲を一望できる、壮大なパノラマが眼下に見渡せました。なるほど、モンゴル人の襲来に備えるために作られた、という理由がこれでわかるような気がします。

スピシュ城の麓には、スピシュスケー・ポドフラディエとスピシュスカー・カピトゥラという小さな町がありますが、これらもスピシュ城と合わせて1993年にユネスコ世界遺産に指定されました。スロバキア東部は、交通アクセスもあまりよくなく、なかなか足を延ばしにくいところにありますが、それでもフランスやイタリアといった大国の豪華絢爛な街並みや建物とは対照的な、素朴で懐かしい古いヨーロッパの原風景を楽しむというのも、決して無駄なことではないと思います。
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by nazdravie | 2006-03-29 23:24 | 世界遺産探訪