【おもしろ韓国語講座 #009】 왕따(イジメ)
2005年 12月 19日
さて、難しい話はさておき、新聞の見出しにあった「イジメ」について少し考えて見ます。「イジメ」は韓国語で따돌림(タドルリム)といいます。日本でもそうですが、韓国でも学校でのイジメ問題は深刻で、常に社会問題として世間の関心を集めています。日本は韓国よりも一足先にイジメが社会問題化しましたが、そのため韓国でも日本語そのままイジメを이지메(イジメ)と表現することもあります。
ただ、最近辞書にない新造語が飛び交う韓国語にあって、イジメもまた例外ではあり得ません。10年ほど前からよく使われるようになった왕따(ワンッタ)がそれです。왕따の語源は程度を強調する意味を持つ왕(ワン)と先に出たイジメを意味する따돌림が合わさったもので、辞書には載っていませんが、特に若者の間でよく使われています。
また、왕(漢字で書くと「王」)ですが、これも比較的新しいことばで、왕 짜증(ワン チャジュン:むっちゃムカつく)、왕만두(ワンマンドゥ:ジャンボ餃子)など、いろんなところで使える便利なことばです。아주(アジュ)とか매우(メウ)とか、教科書にあることばばかりでなく、たまには왕を使ってみるのも面白いかもしれませんね。
いずれにせよ、왕따なんていうことばが必要ない世の中がくればいいんですけどね。