【おもしろ韓国語講座 #010】 인서울(インソウル)
2005年 12月 20日
とにかくSKYと呼ばれる서울대학교(ソウルデハッキョ:ソウル大学、Seoul National University)、고려대학교(ゴリョデハッキョ:高麗大学、Korea University)、それに연세대학교(ヨンセデハッキョ:延世大学、Yonsei University)の3大名門大学へ入学することは、将来の成功への切符を手に入れたようなものだといわれるほどです。
韓国の大学は、基本的にソウルにある大学ほど入学が難しいといわれています。いってみれば、ソウルへの一極集中ですね。ですから受験生のあいだではソウルにある大学に入れるかどうかが、受験の成否を測るひとつの目安になっているわけです。
今日紹介する인서울(インソウル)ということばも、そうした韓国の受験風土をよく言い表した流行語だといえます。인서울は英語にすれば「in Seoul」、文字どおり「ソウルの中」つまりソウルにある大学のことです。「ソウルにある大学に行く」は인서울하다(インソウルハダ)。
ついでですので、入試に関連した表現をいくつか覚えておきましょう。大学入試は대입(デイプ[大入])、日本のセンター試験にあたる大学入試テストは수능(スヌン[修能])、浪人は재수(ジェス[再修])といいます。ちなみに浪人は、日本では1浪、2浪……といいますが、韓国では2浪以降を이수(イス[二修]:2浪)、삼수(サムス[三修]:3浪)といいます。
あまりに厳しい受験戦争、いや学歴社会のため、수능のあとには毎年将来を悲観して自ら命を絶つ受験生の悲しいニュースが活字になっています。試験の結果がうまくいかなくても、「괜찮아요. 다음이 있잖아(ゲンチャナヨ。ダウミ イッチャナ:へっちゃらさ。次があるさ。)」と笑い飛ばして、また新しい挑戦に臨んでほしいものです。