在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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【世界遺産探訪 #005】 原爆ドーム(日本)

f0008573_1133631.jpg日本にもたくさんの世界遺産があるわけですが、なんと広島にはそのうち2つの世界遺産があるんです。名前を聞けば「あぁ!」と納得すると思いますが、意外とみんな知らないんですよね。そういう僕も、これらが世界遺産だったとは、つい最近まで知りませんでした。ひとつは厳島神社、そしてもうひとつは、今日ご紹介する原爆ドームです。

原爆ドームは、平和公園のすぐそば、元安川のほとりにあるんですが、もともとはチェコ人のヤン・レッツェルという建築家によって建てられた、広島県物産陳列館というもの。これが1945年8月15日に投下された原子爆弾によって破壊され、今の形に成り果ててしまったわけです。当たり前の話ですが、「原爆ドーム」という名前は、後からつけられたわけです。

この原爆ドームのある平和公園一帯は、広島の緑のオアシス的な役割をしていて、朝から夕方まで、観光客だけでなく、公園を散策する市民の姿を多く見かけます。コンクリート・ジャングルなんて言われる大阪の人間からすると、ちょっと羨ましいですね。

平和公園は、文字どおり平和について考えるにはうってつけの場所です。公園のあちこちにいろんなモニュメントがあって、それぞれに原爆にまつわるストーリーがあるので、なかなか勉強になります。その中でも特に有名なのは、なんと言っても「原爆の子の像」です。折り紙で鶴を千羽折れば病が直ると信じて折鶴を作り続け、ついに目標の1000羽になる前に命がつきた、というエピソードはあまりにも有名です。僕も小学生のときの修学旅行でここを訪れ、千羽鶴を置いた記憶があります。

f0008573_1145184.jpgあと、韓国がらみで言うと、在日韓国人の被爆者慰霊碑も、紆余曲折を経て、ようやく平和公園の中に移設されました。詳しいことはよくわかりませんが、もともと韓国人慰霊碑は、公園のすぐ外側に建てられており、以前から公園内への移設が言われてきましたが、韓国系の在日と北朝鮮系の在日の人のあいだで意見に一致をみず、なかなか実現しなかったそうです。そんなエピソードも、原爆が落とされた当時と、その後の日本の社会を今に伝える貴重な「記憶」です。

原爆ドームをカメラに収めるとき、どのアングルにしようか迷ってしまいますが、僕としては、元安川を挟んだ川辺からのポイントと、平和記念館前の原爆死没者慰霊碑(アーチ状のもの)の中に見える原爆ドームが、お勧めです。

原爆ドームや平和記念資料館などというと、どこか堅苦しいイメージがあるかもしれません。もちろん、それを見ずにここを去るわけには行きませんが、都会のオアシスとして、広島市民に愛されている平和公園も、平和な日本を今さらながらに実感させてくれる、もうひとつの風景です。
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by nazdravie | 2006-05-27 01:16 | 世界遺産探訪