【おもしろ韓国語講座 #040】 칼퇴근(定時退勤)
2006年 06月 16日
ソウルきってのビジネス街・汝矣島(ヨイド)にそびえるLGツインタワー。夜お酒を飲んで家に帰るとき、このビルの近くを通り過ぎるんですが、平日でも、週末でも、このビルは遅くまで多くの部屋で明かりがついています。韓国でも、잔업(ジャノプ[残業]:残業)で午前様になる会社は少なくありません。
で、うちの会社はというと、これがラッキーなことに、ほとんど毎日定時に仕事が終わります。もちろん、机の整理をしたりとか、帰る前にトイレに行ったりとか、まあ「ロスタイム」みたいなものがあるので、実際は定時の10~20分後に退勤するわけですが。
それでも中には、定時の鐘が鳴ると同時に会社を出る「ツワモノ」もいます。定時になる前から化粧を直して、机の後片付けをして、さあ鐘が鳴るぞ、という頃にはもう手が上着のほうに向かっています。こんなふうに、定時きっかりで帰ることを、韓国では칼퇴근(カルテグン)といいます。칼(カル)は刀、퇴근(テグン[退勤])は見てそのまま、「退勤」の意味です。つまり、「刀のように切れ味するどい退勤」とでもいったニュアンスでしょうか?
ちなみに、칼퇴근の反対語ですが、インターネットなどを調べてみると、面白い表現を見つけました。고무줄퇴근(ゴムジュルテグン)がそれ。고무줄(ゴムジュル)はゴムひもですから、ゴムひものように退勤時間が延び延びになってしまう、そんな意味でしょうか?こちらはまだ一般的に使われていることばではないようですが、韓国人の造語センスもなかなかのものですね!