【おもしろ韓国語講座 #044】 야메(非合法商売)
2006年 08月 21日
ただひとつ言えるのは、そうした無免許医師たちは、ブラックジャックほど報酬が高くないということ。むしろ、一般の病院に行くより安いということで、彼らを利用する人たちが多いようです。
先日、会社である同僚が、歯の治療に行ったら160万ウォンの見積もりが出てきた、と悩んでいました。すると隣で別の同僚が、「야메로 하는 게 어때?(ヤメロ ハヌンゲ オッテ:じゃあ、無免許の歯医者に頼めば?)」と冗談半分で勧めています。
さて、この야메(ヤメ)が、いわゆる無免許あるいは非合法でおこなう仕事を指すわけです。この場合は치과의원(チックァウィウォン[歯科医院]:歯医者さん)の話をしているので、無免許の歯医者のことを指すわけです。
無免許の整形外科で手術をしたのにどうも納得いかず、別の正規の整形外科でもう一度手術を受けに行ったとします。すると、お医者さんは「아이고, 이게 뭐야. 야메로 하셨죠?(アイゴ イゲ モヤ、ヤメロ ハショッチョ:あらら、何じゃこりゃ。無免許医師にやってもらったでしょう?)」とあきれたように尋ねてくるでしょう。この場合の야메はもちろん、無免許の整形外科医、ひいては彼にやってもらった手術のことです。
さて、この야메ですが、語源はなんと日本語の「闇」ということばなんです。日本でも「闇取引」とか、そんな言い方しますよね。それが韓国では発音が「ヤミ→ヤメ」と変形し、意味も本来の「闇」から派生して、もっと広い意味を持つようになったんです。
それにしても、世の中よく見回してみると、いろんな야메があるものです。自動車免許、学位取得、語学学校などなど。でも、主に医療関係で使われることが多いみたいですね。