【おもしろ韓国語講座 #047】 필름이 끊기다(記憶がなくなる)
2006年 09月 05日
翌朝起きて、脱ぎっぱなしの服やズボンの散乱した部屋を見て、「あれ、昨日どうやって家に帰ってきたんだろう」。酔っ払いすぎて記憶を失った人が、よく経験するパターンですよね。こんなとき、韓国語では「필름이 끊겼다(ピルルミ クンキョッタ:記憶がなくなった)」と表現します。直訳すると「フィルムが切れた」、つまり記憶のフィルムが切れて、その後のことを覚えていない、ということです。
さて、前の日に酒を飲んで、家に帰る途中、道でこけて顔を擦りむいたとします。すると翌日、友だちが昨夜のことを心配して、「야, 너 어제 왜 그랬어? 필름 완전히 끊겼지?(ヤ ノ オジェ ウェ グレッソ?ピルルム ワンジョニ クンキョッチ?:おい、オマエ昨日どうしたんだよ。(昨日のこと)ぜんぜん覚えてないだろ)」と聞いてきます。そして頭の擦り傷を見て、「(ノ オジェ ノモジョッソ?:オマエ、昨日こけたんか?)」と更に尋ねてきますが、韓国人はここで、道でつまずいてこけたなんてことは、口が裂けても言えません。
「길바닥이 갑자기 벌떡 일어섰어(ギルバダギ ガプチャギ ボルットッ イロソッソ:道路がいきなり起き上がってきたんだよ)」なんてシラーっと言ったりするんですから、大したものです。これが電信柱にぶつかろうものなら、「전봇대가 다가와서 나를 쳤어(ジョンボッテガ ダガワソ ナルル チョッソ:電信柱が近づいてきて、俺に殴りかかってきたんだ)」。ここまで来たら、もう何も言うことはありません(笑)。