【おもしろ韓国語講座 #050】 시간 죽이기(時間つぶし)
2006年 12月 02日
最近かなり寒くなってきました。朝の気温が氷点下まで下がる日もポツポツ。これからがソウルの厳しい冬の始まりです。昨日、知人と京畿道儀旺市というところで食事をすることにしたのですが、約束時間よりかなり早く待ち合わせ場所に到着してしまいました。日も暮れて、気温もグッと下がり、じっとしているだけで身体が凍えてきそうです。暖かい日なら、駅の周りをブラブラしながら時間つぶしをすることもできますが、こう寒いとそういうわけにもいきません。
というわけで(強引!?)、今日の表現は「時間つぶし」です。
韓国語で「時間つぶし」にあたる言葉は、「시간 보내기(シガン ボネギ)」。시간(シガン[時間])は文字どおり時間、보내기(ボネギ)は「送る」とか「過ごす」といった意味。「時間をつぶす」は「시간을 보내다(シガヌル ボネダ)」となります。
もちろん、これはこれで無難な表現なのですが、実際には韓国人はもっとくだけた表現を使うようです。それが「시간 죽이기(シガン ジュギギ)」。죽이기(ジュギギ)とは「殺す」こと。つまり、「時間を殺す=時間をつぶす」となるわけです。なかなか過激な表現ですよね(笑)。「時間をつぶす」は、もちろん「시간을 죽이다(シガヌル ジュギダ)」。「어떻게 시간을 죽일까?(オットッケ シガヌル ジュギルッカ?:どうやって時間をつぶそうか)」という感じで使います。
ほかに、시간
と思ったら、別の説も出てきました。때우다には「(穴があいたり欠けた部分を)埋める」という意味があるのですが、ここから「(空いた)時間を埋める→時間をつぶす」になったというもの。ウーン、こちらのほうが正しいような……。ま、いずれにしても、こんな表現もあるということで(笑)。
あと、「時間つぶし」と似たような意味で、「ヒマつぶし」というのがありますが、韓国語ではこれを「심심풀이(シムシムプリ)」と言います。「심심(シムシム)」は「ヒマ」のことで、「심심하다(シムシムハダ:ヒマだ)」は、日常でもよく使われる表現です。「풀이(プリ)」は「解く」の意味。直訳すると「ヒマを解く」といったところでしょうか?
結局この日は、寂れた商店街を行ったり来たりしながら시간 죽이기をしました。お店に入る前は凍えていた身体も、知人と落ち合い、サムギョプサルと焼酎を堪能して店を後にするころには、身体もポカポカ。足取りも軽く、次の目的地・ホプ(韓国式居酒屋)へと向かいました。