【おもしろ韓国語講座 #051】 까라면 까!(言われたとおりにやれ)
2006年 12月 10日
まぁ、韓国では親子関係、学校の先輩後輩関係、それに軍隊や会社の上下関係が厳しいので、「시키는 대로 해!(シキヌン デロ へ:言われたとおりにやれ)」という風土があるんでしょうね。そんな関係が、食事のメニュー選びにも現れてくるのかもしれません。
最近、本題への持って行き方が強引(というか、不自然?)なんですが(^^;)、今日の表現はこの「言われたとおりにやれ!」です。
시키는 대로 해!の시키다(シキダ)は「命令する、注文する」という意味。대로(デロ)は「~のとおりに」。それで、「命令したとおりにしろ」、「黙って言われたとおりにしろ」となるわけです。
ところで、この시키는 대로 해!はとてもスタンダードな表現なので、ここでは少し変った表現を紹介することにします。
「까라면 까!(カラミョン カ)」というのがそれ。까다(カダ)は「(皮を)剥く」という意味。直訳すれば「剥けと言ったら剥け!」といったところ。それが「言われたとおりにやれよ」とか「とにかくやれってば」という意味で使われているんです。
一方で、私たちもよく、先輩や上司に「タバコ買って来てくんない!」なんて言われて、「はいはい、買ってきますよ」と、渋々自販機に向かうことがありますよね?そんなときもこの表現が使えます。「까라면 까지(カラミョン カジ)」とブツブツつぶやきながら、小銭片手に出て行けばOK。直訳は「剥けって言われれば、剥きますよ」といった感じですが、ここでは「買ってくればいいんでしょ」といった、ちょっと皮肉を込めた、そして自発的じゃないという、そんなニュアンスが込められています。
ちなみにこの表現、女の子はほとんど使わず、おもに男の子が使う表現です。というのも、これは軍隊でよく使われるので、軍隊から帰ってきた男の子が、日常生活でも時どきこの表現を使っているんです。