在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

事実は小説よりも奇なり 5

ヤクザの介入から、直接暴力を振るったことまで、さまざまな疑惑が白日の下に晒された今、父親に残された逃げ道はそう多くはありません。

登場人物。

○父親:韓国の大財閥・韓火(ハンファ)グループのキム・スンヨン会長。
○オ某:韓国3大暴力団、S派の幹部級組員。
○ナイトクラブ従業員:ユン某の勤める店の隣のナイトクラブで働く従業員3人。

前回浮上した暴力団幹部・オ某は、1980年代から数々の抗争事件で名を馳せてきた「大物」ヤクザ。彼は韓火の建設現場で下請け業者などを指揮する管理者として働いていたとのことで、韓火と黒社会との関係が浮き彫りになってきました。

さらに仰天の事実は、清渓山で暴行を受けた被害者は、これまで明らかになっているほかに3人いたことがわかりました。それも、この3人は今回の事件とはまったく関係のない人たちだというのですから、もう何が何だかわかりません。彼らがなぜ父親の報復の「犠牲」になったのか?当初息子を殴ったユン某が勤めるナイトクラブへ殴りこみに入った際、当初連絡を受けていた人数よりも3人少ない面子しかクラブ内にいなかったため、数合わせのため、急遽隣のナイトクラブから従業員を3人連れてきたのです。彼らは自分たちがなぜその場に連れてこられたのかすらわからないまま、清渓山に移送され、他の被害者といっしょに暴行の被害に合いました。

こんな話にならない状況に、誰一人として抵抗できず、また事件後も被害を届けることすらできなかった……。当時の異常な状況が生々しく浮かび上がってきます。

外堀が完全に埋まった父親。もうこれ以上知らぬ存ぜずは通じないと観念したのか、疑惑の一部、つまり清渓山に行って暴行を加えたという事実をついに認めました(暴力団との関与は否定)。これは、「韓国史上初めて、財閥総帥が留置場に入る」という不名誉を免れるための窮余の策でしたが、こうした最後の悪あがきの甲斐もなく、暴行容疑で逮捕、南大門の留置場に入ることになりました。父親が入った留置場は、トイレと洗面台のついた4.5坪の部屋。他の一般の拘置者と同じ待遇を受けているといいます。

今後は事件の更なる真相解明がおこなわれる見通しですが、2回くらいで終わらせるこの企画(?)もかなりダラダラと長くなってしまったので、逮捕を区切りに、とりあえずフィナーレということで(笑)。

で、最後にトリビアをひとつ。

この父親には、先のドーハ・アジア大会の乗馬団体で金メダルを取った息子(三男)もいるんです。

註:上記はあくまで、現在までの状況をマスコミ報道をもとに整理したものです。現在進行中の事件なので、事実関係は警察発表や報道資料でご確認ください☆

事実は小説よりも奇なり 4
[PR]
by nazdravie | 2007-05-13 22:54 | いろいろ