【上海旅行記 #003】 おもしろ中国語表記
2007年 07月 20日
上海にかぎらず、中国の町を歩いていると、おなじみの店やブランドの名前が、漢字で表記されているのをみて、思わず笑ってしまうことがあります。中国人の創造力を、ほんの少し垣間見ることのできる瞬間です。さて、今回紹介する1番バッターは「ローソン」。漢字では「羅森」と書きます。写真は簡体字なので、「羅」がちょっと違いますが。
お次はやはりコンビニエンスストアの「ファミリーマート」。中国語では「全家」と表記します。韓国人の友だちに言わすと、これを見た韓国人は「全さんのお店」と思うかも、と言ってました。そういえば、韓国では「金家」「朴家」「張家」といった名前の食堂がたくさんありますね。上海にはほかに、地場の「好徳」というコンビニもあり、街中で主に見かけるコンビニは、だいたいこの3つのような気がします。北京で幅を利かせている「セブンイレブン」は、一軒もありませんでした。
今度はファーストフードです。最初はおなじみの「マクドナルド」。中国語では「麦当労」。何となく、ファーストフードっぽい感じがするのは、「麦」の漢字が入っているからでしょうか?とはいっても、赤字に大きな黄色の「M」がなければ、これを見てマクドナルドだとは思わないでしょうね。
「マクドナルド」と並ぶファーストフード界の巨人、「ケンタッキーフライドチキン」。こちらは「肯徳基」と書きます。中国語の外来語表記は、当て字を使うケースと、本来の意味に合うように漢字を当てるケースの2種類があると聞いたことがありますが、「ローソン」「マクドナルド」「ケンタッキー」は前者、「ファミリーマート」は後者でしょうね。
そして、少し前に書いた記事にもあった、「コカコーラ」。これは読み方に合う漢字を当てて、「可口可楽」。でも、何となく飲みたくなる、楽しくなる、そんな感じのセンスのある当て字だと思いませんか?
最後、こちらはライバルのペプシコーラです。「百事可楽」って書くんですね。
ちなみに、いまや世界的コーヒーチェーンとなった「スターバックス」の漢字表記は「星巴克」。当て字でありながら、韻も踏んでいて、これまたなかなか洒落た造語ですね。