在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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「食神」が選ぶ最高の料理とは?

韓流ブームは日本だけでなく、中国・香港・台湾などの中華圏をはじめとしたアジア全域で巻き起こっています。むしろ、日本は韓流ブームの「後発走者」で、もともとは台湾などで根強い支持を得てきました。

日本では何といっても「ヨン様」ことペ・ヨンジュンや「韓流四天王」などにちなんだツアーの人気があるようですが、中華圏ではいま「大長今(邦題:宮廷女官チャングムの誓い)」が大ブレークしており、これにちなんだツアーの人気が高いとか。

上の記事も、そうしたチャングムにちなんだツアーなわけですが、「食神」と呼ばれる人といっしょのツアーだけに、お値段も相当なものでしょう。旧正月連休を迎え、最近はこうした「リッチな」パッケージも、出ればすぐに売り切れる人気だそうです。

ちなみに、原文のある朝鮮日報のサイトには蔡瀾がサムゲタンを食べている写真が掲載されていますが、彼が韓国でどこのレストランに行って何を食べたのか、大いに気になるところです。

---記事和訳---

チャングムの味を求めて「香港の食神」が来韓

香港の料理評論家・蔡瀾(65)。香港人は彼を「食神」と呼ぶ。料理を評価する仕事で神の境地に上ったという意味だ。彼のひと言で食堂が潰れることもあり、また繁盛することもある。香港の食堂オーナーは、蔡瀾といっしょに撮った写真を「お客を連れてくるお守り札」のように思っている。彼が自分のファンクラブ会員120名とともに先月31日訪韓した。韓国観光公社と香港のキャセイパシフィック航空が共同開発した、韓国美食旅行に参加するためだ。

「20年ほど前だったかな?シンガポールに住む両親が私を訪ねて香港に来たんだ(蔡瀾はシンガポール生まれ)。両親を点心レストランでもてなしたんだけどね、味とサービスがさっぱりだったんだよ。“オレが何とかしなきゃ”って思ったのさ。」

彼はそうして料理評論家になる決心を固めた。蔡瀾が新聞と雑誌に食堂の評価コラムを書くと、驚くほどの反響があった。彼は「私のコラムが、まるで料理が目の前にあるかのように生き生きとしていたから」と人気の秘密を自ら評価した。彼は「徹夜で遊んで、早朝5時ごろお腹がペコペコのときに食べたものについて書いたコラムに対する反応が特によかった」と笑った。

しかし、読者が蔡瀾を信頼する理由は、彼が構成で客観的だからだ。彼は「食堂から絶対にお金や賄賂をもらわない、食べた食代は必ず計算する、が私の鉄則」という。彼は零細食堂に対してはなるべく悪く書かないようにしているが、大企業が運営するレストランに対しては容赦がないことで有名だ。

カツラまでかぶって徹底的に正体を隠すアメリカのレストラン評論家と違い、蔡瀾は堂々と食堂を訪れて料理を賞味する。「一般人よりもよいサービスを受けて、よりおいしいものを食べているんじゃないかって?そりゃそうさ。人生なんて不公平なものじゃないか。あなたの手にくっついている5本の指も、全部長さが違うだろ?(笑)」。しかし彼は「どの食堂にしても、どんなに私のために“特別に”料理をしたとしても、自分たちの限界を超えることはできないのだから、評価するのにまったく支障はないよ。」と付け加えた。

蔡瀾はセックス・コラムニストとしても有名だ。彼は「人生について書いただけ」と言うが、彼は性に関する果敢で率直なコラムでも人気を得ている。それだけではない。彼は「一夫一妻制は、人間の本性を抑圧する野蛮な制度」と公然と批判した。

蔡瀾が料理から性に至るまで、多様な「快楽」について豊富な知識を持つようになったのは、映画製作者だった彼の経歴とも関係がある。彼はジャッキー・チェンが主演した映画「クライム・ストーリー(重案組)」、「サンダーボルト」を製作した。映画を撮りながら世界を駆け回りながら、いろいろな料理を経験した。彼が韓国のエイの刺身とマッコルリ(どぶろく)を好むようになったのも、40年以上前に映画ビジネスで韓国を行き来するようになってからだ。

南アフリカのダチョウの卵から韓国のエイの刺身まで、食べたことのない料理よりも食べたことのある料理のほうが多い蔡瀾にとって、一番おいしい料理とは何なのか気になった。

「子どものころおふくろが作ってくれた料理が一番おいしかったさ。大きくなってからは家内の作る料理だね。でも年をとってきたら、またおふくろの味が一番おいしいね。どんなものを食べるかじゃなくて、誰がどうやって作った料理を誰と食べるのかが大切なのさ。」(朝鮮日報 2006-02-01)

記事原文:朝鮮日報(韓国語)
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by nazdravie | 2006-02-01 22:01 | いろいろ