アニャンハルラが優勝!
2007年 09月 11日
プレシーズンマッチ・アニャンカップの初戦で、クレインズに勝って幸先のよいスタートを切ったアニャンハルラ。土曜日はプサンに行っていたんですが、携帯電話に第2戦でも王子を下し2連勝という知らせが。ハルラの調子がいいのか、それとも日本勢のコンディションがまだ十分ではないのか?この日(9月9日)のプリンスラビッツとの決勝戦は、そんな意味でも注目の一戦でした。
予選2試合を堅く勝ってきたハルラに対し、プリンスラビッツはHigh1、延世大学に思わぬ苦戦を強いられながらの決勝進出。クレインズ同様、練習着での出場ということからしても(?)、100%の状態ではないことが窺えます。それでも決勝まで確実に駒を進めてきたのですから、さすがですね。
さて、この日先制したのはプリンスラビッツ。第1ピリオド開始10分過ぎ、#33 FWパーピック選手のゴールで先取点を挙げます。早いパス回しで、動きもなかなかいいようです。
しかしこのカップ戦で好調のハルラ。第1ピリオド終了3分前に#43 FWマルティネツ選手が浅い角度の難しいポジションから技ありシュートで同点!結局1-1の同点で第1ピリオドは終わりました。それにしても、記録の面もそうですが、マルティネツ選手は今年も調子がよさそうですね!
第2ピリオドには#16 FWイ・クォンジェ選手のゴールで逆転!残念ながらこの場目、よそ見をしていて、どんなゴールだったか思い出せません(汗)。それにしても、カンウォンランドからの移籍組の活躍が目覚しい今大会です。
さて、第3ピリオド開始早々、プリンスラビッツの#33 FWパーピック選手とハルラ#17 FWキム・ギュホン選手のあいだで乱闘が始まり、お互い殴り殴られの攻防を繰り広げます。結局、両者ゲーム・ミスコンダクトで退場。額や頬に血の跡が残るキム選手の顔がビジョンで映し出され、その後ペナルティボックスで笑みを浮かべるパーピック選手の映像が出ると、スタンドからは一斉にブーイング。まぁ、ゴールも決めて、乱闘もやって、というのは、いかにもパーピック選手らしいといえば、らしいですね(笑)。
そして第3ピリオド中盤。ハルラはパワープレーの状態で、プリンスラビッツのゴール前でパスを回しながら、#61 DFフチコ選手がロングシュートを狙っていたんですが、一瞬できたスペースをフチコ選手が逃さず一振り!パックが鮮やかにゴールネットに突き刺さり、3-1とプリンスラビッツを突き放します。この後、今度はショートハンドでの#89 FWキム・ハンソン選手の駄目押しゴールのおまけ付きで、結局4-1でハルラが快勝!地元のカップ戦で見事優勝カップを手にしました。
このカップ戦を通じて、今年のハルラは去年とは違うというのを感じました。MVPを受賞したマルティネツ選手や、強引な突破からの強烈シュートが健在のキム・ハンソン選手などの活躍も目立ちましたが、何と言っても今季カンウォンランドから移籍した#33 GKソン・ホソン選手が、ハルラの安定した攻撃を支えた最大の功労者ではないでしょうか?
地元開催だったとはいえ、今季のハルラは何か大きなことをやってくれそうな、そんな予感を感じさせてくれた3日間でした。
決勝戦の前におこなわれた王子-延世大学の試合は、予想外に延世大学が健闘し、スタンド、特に延世大学のお母さんたちが大興奮!何となく王子は、怪我をしない程度に流しながらプレーしていたように思われましたが、さすがに負けるとマズいと感じたのか、第3ピリオドは結構本気モードで延世ゴールを攻めていました。試合終了間際に同点に追いつき、延長戦でもやはり終了間際に決勝ゴール!最後に底力の差を見せてくれました。
あと、初日から気になっていたのは、王子以外の日本チームのユニフォーム。日本ではプレシーズンマッチに練習着を着て出場するというのは、ふつうなんでしょうか?プロ野球やサッカーでは、まず考えられないことだと思うのですが……。選手も、練習着じゃ気合も入らないでしょうし。日本勢不振の原因は、こんなところにもあったのでは?(笑)