【おもしろ韓国語講座 #052】 뻐꾸기 날리다(おべんちゃらを使う)
2007年 09月 14日
コンパで女の子の気をひくために、或いは会食の席で上司の機嫌を取るために、口から出任せで、調子のいいことを言ったり、相手に聞こえのいいことを言ったりする人っていますよね?隣にいると、「あいつ、なにおべんちゃら使ってるんだ」などと半ば呆れながら感心するわけですが、韓国語ではこんなとき、「뻐꾸기 날리다(ポックギ ナルリダ)」という表現を、最近よく使うみたいです。
「뻐꾸기 날리다」は、「おべんちゃらを言う」「お世辞を言う」「ウソをつく」「大げさに放す」などといった意味が合わさったような言葉で、当然よい意味ではなく、否定的なニュアンスで使われます。「뻐꾸기 날리지 마(ポックギ ナルリジマ:調子のいいこと言ってんじゃねぇよ)」は、その典型例です。
でも、「サルもおだてりゃ木に登る」じゃないですが、おだてられて気分が悪くなることって、そんなにないですよね(まぁ、ケース・バイ・ケースでしょうが)?相手も悪気があってのことではないのですから、あんまり「뻐꾸기 날리지 마」なんて言っちゃうと、ちょっと相手が気の毒です。そんなとき、教科書によく出てくる「비행기 태우지 마세요(ピヘンギ テウジ マセヨ:おだてないでくださいよ)」とか、「아이고, 말씀 잘 하시네요(アイゴ、マルッスム チャラシネヨ:あらら、おじょうずですね)」といった表現を使えば、無難かもしれません。
ちなみに、「뻐꾸기(ポックギ)」は、鳥のカッコウのこと。「カッコウを飛ばす」のが、なぜ「おべんちゃらを言う」という意味になったのかはわかりません。とにもかくにも、ここ数年、韓国では本当にたくさんの新造語が生まれているので、外国人にはついていくのが大変です。