在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

【おもしろ韓国語講座 #027】 오노스럽다(汚い奴)

さて、前回「놈현스럽다(ノムヒョンスロプタ:盧武鉉してる)」という表現を紹介しましたが、今日も「名詞+스럽다(スロプタ)=形容詞」の新造語を紹介することにしましょう。だいたいこの手の表現に、ポジティブな意味を持ったものはありません。もちろん、今日の表現「오노스럽다(オーノスロプタ)」も例外ではありません。

2002年の日韓W杯サッカーで韓国がアメリカと対戦した際、韓国の選手たちがゴールセレモニーでおかしなパフォーマンスをしていたのを覚えているでしょうか?数人の選手がスケートを滑る格好をして、後ろにいた李天秀(イ・チョンス)選手が突然「万歳」のポーズをとった、あれです。韓国人には大ウケでしたが、その他の国の人にはチンプンカンプンのこのゴールセレモニー。この由来こそが、오노스럽다の語源なわけです。

2002年ソルトレーク冬季五輪のスケート・ショートトラック決勝。間違いなく金メダルが獲れると、韓国国民すべてが期待を込めて見守ったこのレース。ゴールに差し掛かった最後のコーナーに入るまで、誰もが韓国選手の金メダルを信じて疑いませんでした。ところが、その最後のカーブで、先頭の韓国選手に妨害された、と「万歳」ゼスチャーで抗議する後続の米国選手がいました。韓国選手は先頭でゴールし、韓国国旗を振りながら歓喜のビクトリーランをはじめました。

それからしばらくして、場内に1位でゴールした韓国選手の失格をアナウンスし、抗議した米国選手が繰り上げで金メダルを獲得することになりました。これに対する韓国人の怒りと失望は、私たちよその国の者には理解できないくらい激しいもので、それは「憎悪」というほうが相応しいと思うほどでした。

韓国人はその米国選手を「金メダル泥棒」と罵り、マスコミも彼の「アンフェア」な行為に猛烈な非難を加え、それはもう、国全体がひとりの選手に対して猛攻撃を仕掛ける、そんな感じでした。

そんな韓国の怒りを一身に受けた米国選手の名は、アポロ・アントン・オーノという日系人。反米感情が高まっていた時期に加え、彼のルーツが日本であったことも、怒りに火を注いだのかもしれません。

前置きがかなり長くなってしまいましたね(汗)。で、오노스럽다はそういう背景から生まれたことばなわけです。意味は①卑劣で恥ずべき人を俗っぽく指す言い方、②不適当な方法を利用して成功を目論むこと、またはそうした行動……。だいたいそういう意味ですが、どれも語源はオーノ選手の最終コーナーでのゼスチャーに因んだものです。ま、ひとことで日本語になおせば「(やり方が)汚い奴」とでもいったところでしょうか?

さて、今日のクイズです。

①검사스럽다(ゴムサスロプタ): [ヒント]「검사(検事)」+「스럽다」です。
②무풀(ムプル): [ヒント]「무」は漢字語、「풀」は英語です。
③사오정(サオジョン): [ヒント]最初の2文字は数字。あとは「정」がわかるかどうか。
④귀차니스트(グィチャニストゥ): [ヒント]これは簡単なので、ヒントなし。
⑤조건만남(ジョゴンマンナム): [ヒント]「조건(条件)」+「만남(出会い)」。ネットで検索すると18禁に引っかかります。
⑥박통(パクトン): [ヒント]韓国近代史を語る上で欠かせない人物です。

答えは、【おもしろ韓国語講座 #028】で。
[PR]
by nazdravie | 2006-02-15 23:42 | おもしろ韓国語講座