氷上での雪解け(アイスホッケーが南北和解ムードを演出)
2006年 02月 17日
今回の試みには、ふたつの政治的な意味合いがあります。ひとつは言うまでもなく、南北朝鮮の交流が活発になるということ、そして「南北和解」の象徴にアイスホッケーが一役買うことで、冬季オリンピックの韓国誘致に肯定的な効果もたらす、ということです。
プレーオフ進出を逃した江原ランドとしても、これは大変貴重な経験になるのではないでしょうか。全シーズンを終えてこれ以上公式ゲームがない中で、思いがけずプレーできる機会が生まれたわけですし、南北交流という全国民が注目するイシューで、アイスホッケー、ひいては江原ランドというチームを大きくアピールすることができるからです。
3月は、韓国のアイスホッケーファンにとっては、目の話せない月になりそうですね。
---記事和訳---
北朝鮮アイスホッケーチーム、初めての韓国訪問
陸路で3泊4日……江原ランドなどと親善試合
ピョンチャン冬季オリンピック誘致のPRにも一役
北朝鮮アイスホッケーチームが陸路を利用して始めて韓国を訪問、江原道で江原ランドなどと親善試合をおこなう。
2014年ピョンチャン冬季オリンピック誘致委員長のキム・ジンソン江原道知事は15日(以下、韓国時間)、トリノで記者と懇談、北朝鮮アイスホッケーチームが3月4日に陸路を利用して韓国を訪れ、親善試合を2試合おこなうことを明らかにした。親善試合は北朝鮮チーム―江原ランドで1試合、それに韓国の実業団、大学の選手と北朝鮮の選手を混ぜて2チームに分かれて親睦を深めるゲームが1試合おこなわれる見込み。場所は未定だが、今のところ江陵(カンヌン)と龍平(ヨンピョン)でそれぞれ1試合ずつおこなう案が出されている。
今回の南北アイスホッケー親善試合は、江原道と北朝鮮の民族和解協議会のあいだで推進してきた。北朝鮮側がより積極的だったという。江原道は、今回のイベントが2014年ピョンチャン冬季オリンピックの誘致活動にもよいPRになるため、これにかける期待は大きい。特にチャン・ウン北朝鮮IOC委員は、ピョンチャンが誘致に成功したら、南北共同プログラムを約束するなど、ピョンチャンのオリンピック誘致にも大きな追い風になっている。(日刊スポーツ 2006-02-16)
記事原文:日刊スポーツ(韓国語)
アイスホッケー 3月初旬に江原道で南北親善試合
(ソウル=聨合ニュース)ジャン・ジェウン記者
北朝鮮アイスホッケーチームが訪韓、史上初めて南北親善競技をおこなう。
パク・ガプチョル大韓アイスホッケー協会会長は16日、「史上初めておこなわれる北朝鮮との親善競技が、3月1日~5日のあいだでおこなわれるだろう」と話し、「とりあえず大学―実業団選抜チームと江原ランドがそれぞれ北朝鮮チームと戦うことになる」と話した。
パク会長はまた、南北双方が18~19日に金剛山で接触し、具体的な大会名称と選手選抜、日程、場所などを話し合うことを明らかにした。イ・ファンギュ専務とキム・ソンホジム強調が会議代表として参席する。
北朝鮮側の選手団の規模は35名(選手25名、役員10名)となるもよう。
キム・ジンソン江原道知事は、前日トリノ冬季オリンピック記者歓談会で、北朝鮮チームが3月初旬に陸路で訪韓、江原ランドなどと親善競技をおこなうと話した。
アイスホッケー協会は去る2003年から対北朝鮮支援団体などを通じて北朝鮮側と交流をおこなっており、先月はアイスリンクを滑らかにする精氷機と各種装備を送った。
一方、南北アイスホッケー代表チームは、4月にニュージーランドのオークランドで開催される世界選手権大会(ディビジョン2)で、同じB組に入り、直接対決をおこなう。(聨合ニュース 2006-2-16)
記事原文:聨合ニュース(韓国語)