在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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カテゴリ:おもしろ韓国語講座( 52 )

このコーナー、何ヶ月ぶりでしょうか?本当に100回目までたどり着くのか、かなり疑わしいところですが(笑)、とりあえず9ヶ月ぶりの第52号です!

コンパで女の子の気をひくために、或いは会食の席で上司の機嫌を取るために、口から出任せで、調子のいいことを言ったり、相手に聞こえのいいことを言ったりする人っていますよね?隣にいると、「あいつ、なにおべんちゃら使ってるんだ」などと半ば呆れながら感心するわけですが、韓国語ではこんなとき、「뻐꾸기 날리다(ポックギ ナルリダ)」という表現を、最近よく使うみたいです。

「뻐꾸기 날리다」は、「おべんちゃらを言う」「お世辞を言う」「ウソをつく」「大げさに放す」などといった意味が合わさったような言葉で、当然よい意味ではなく、否定的なニュアンスで使われます。「뻐꾸기 날리지 마(ポックギ ナルリジマ:調子のいいこと言ってんじゃねぇよ)」は、その典型例です。

でも、「サルもおだてりゃ木に登る」じゃないですが、おだてられて気分が悪くなることって、そんなにないですよね(まぁ、ケース・バイ・ケースでしょうが)?相手も悪気があってのことではないのですから、あんまり「뻐꾸기 날리지 마」なんて言っちゃうと、ちょっと相手が気の毒です。そんなとき、教科書によく出てくる「비행기 태우지 마세요(ピヘンギ テウジ マセヨ:おだてないでくださいよ)」とか、「아이고, 말씀 잘 하시네요(アイゴ、マルッスム チャラシネヨ:あらら、おじょうずですね)」といった表現を使えば、無難かもしれません。

ちなみに、「뻐꾸기(ポックギ)」は、鳥のカッコウのこと。「カッコウを飛ばす」のが、なぜ「おべんちゃらを言う」という意味になったのかはわかりません。とにもかくにも、ここ数年、韓国では本当にたくさんの新造語が生まれているので、外国人にはついていくのが大変です。
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by nazdravie | 2007-09-14 00:28 | おもしろ韓国語講座
先週、会社の忘年会で食べたいものを記入する回覧が回ってきました。僕は結構最後のほうで回ってきたんですが、びっくりしたのは、みんな同じメニューを書いていたこと。聞いてみると、最初にある部課長さんが「해물탕(海鮮鍋)」と書いたところ、他の人もそれに倣って「해물탕」と記入したみたいです。かなり前に、何かの本に「韓国人は、食堂で上司が갈비탕(カルビタン)を注文したら、部下一同そろってカルビタンを注文する」みたいなことが書いてあったんですが、まさか自分の会社でそれを目にするとは、思いもよりませんでした。

まぁ、韓国では親子関係、学校の先輩後輩関係、それに軍隊や会社の上下関係が厳しいので、「시키는 대로 해!(シキヌン デロ へ:言われたとおりにやれ)」という風土があるんでしょうね。そんな関係が、食事のメニュー選びにも現れてくるのかもしれません。

最近、本題への持って行き方が強引(というか、不自然?)なんですが(^^;)、今日の表現はこの「言われたとおりにやれ!」です。

시키는 대로 해!の시키다(シキダ)は「命令する、注文する」という意味。대로(デロ)は「~のとおりに」。それで、「命令したとおりにしろ」、「黙って言われたとおりにしろ」となるわけです。

ところで、この시키는 대로 해!はとてもスタンダードな表現なので、ここでは少し変った表現を紹介することにします。

「까라면 까!(カラミョン カ)」というのがそれ。까다(カダ)は「(皮を)剥く」という意味。直訳すれば「剥けと言ったら剥け!」といったところ。それが「言われたとおりにやれよ」とか「とにかくやれってば」という意味で使われているんです。

一方で、私たちもよく、先輩や上司に「タバコ買って来てくんない!」なんて言われて、「はいはい、買ってきますよ」と、渋々自販機に向かうことがありますよね?そんなときもこの表現が使えます。「까라면 까지(カラミョン カジ)」とブツブツつぶやきながら、小銭片手に出て行けばOK。直訳は「剥けって言われれば、剥きますよ」といった感じですが、ここでは「買ってくればいいんでしょ」といった、ちょっと皮肉を込めた、そして自発的じゃないという、そんなニュアンスが込められています。

ちなみにこの表現、女の子はほとんど使わず、おもに男の子が使う表現です。というのも、これは軍隊でよく使われるので、軍隊から帰ってきた男の子が、日常生活でも時どきこの表現を使っているんです。
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by nazdravie | 2006-12-10 22:48 | おもしろ韓国語講座
ついにこのコーナーも50回目。目標の100回までの折り返し地点です。「講座」などと生意気なタイトルをつけていますが、実は日々の暮らしで「これは面白い」とか、「これは使える」と思った表現を、ノート代わりに書き溜めている、そんなコーナーだったりします。

最近かなり寒くなってきました。朝の気温が氷点下まで下がる日もポツポツ。これからがソウルの厳しい冬の始まりです。昨日、知人と京畿道儀旺市というところで食事をすることにしたのですが、約束時間よりかなり早く待ち合わせ場所に到着してしまいました。日も暮れて、気温もグッと下がり、じっとしているだけで身体が凍えてきそうです。暖かい日なら、駅の周りをブラブラしながら時間つぶしをすることもできますが、こう寒いとそういうわけにもいきません。

というわけで(強引!?)、今日の表現は「時間つぶし」です。

韓国語で「時間つぶし」にあたる言葉は、「시간 보내기(シガン ボネギ)」。시간(シガン[時間])は文字どおり時間、보내기(ボネギ)は「送る」とか「過ごす」といった意味。「時間をつぶす」は「시간을 보내다(シガヌル ボネダ)」となります。

もちろん、これはこれで無難な表現なのですが、実際には韓国人はもっとくだけた表現を使うようです。それが「시간 죽이기(シガン ジュギギ)」。죽이기(ジュギギ)とは「殺す」こと。つまり、「時間を殺す=時間をつぶす」となるわけです。なかなか過激な表現ですよね(笑)。「時間をつぶす」は、もちろん「시간을 죽이다(シガヌル ジュギダ)」。「어떻게 시간을 죽일까?(オットッケ シガヌル ジュギルッカ?:どうやって時間をつぶそうか)」という感じで使います。

ほかに、시간 태우기때우기(シガン テウギ)という表現もあります。もともとは시간 태우기だったのが、「태(テ)」を「때(ッテ)」と強く発音して시간 때우기になったようです(下の風林火山氏のコメントを参照)。태우기(テウギ)とは「焼く」という意味。直訳すると「時間を焼く」。時間を焼いてしまうなんて、おもしろいですね。

と思ったら、別の説も出てきました。때우다には「(穴があいたり欠けた部分を)埋める」という意味があるのですが、ここから「(空いた)時間を埋める→時間をつぶす」になったというもの。ウーン、こちらのほうが正しいような……。ま、いずれにしても、こんな表現もあるということで(笑)。

あと、「時間つぶし」と似たような意味で、「ヒマつぶし」というのがありますが、韓国語ではこれを「심심풀이(シムシムプリ)」と言います。「심심(シムシム)」は「ヒマ」のことで、「심심하다(シムシムハダ:ヒマだ)」は、日常でもよく使われる表現です。「풀이(プリ)」は「解く」の意味。直訳すると「ヒマを解く」といったところでしょうか?

結局この日は、寂れた商店街を行ったり来たりしながら시간 죽이기をしました。お店に入る前は凍えていた身体も、知人と落ち合い、サムギョプサルと焼酎を堪能して店を後にするころには、身体もポカポカ。足取りも軽く、次の目的地・ホプ(韓国式居酒屋)へと向かいました。
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by nazdravie | 2006-12-02 13:58 | おもしろ韓国語講座
どうでもいいことをいつまでもペラペラしゃべる人って、結構いますよね(えっ、僕?)。大したことでもないのに、あることないこと、とにかくヒマさえあれば口が動いている人。最初は聞いていて楽しいけど、そのうちウザったくなってきて、だんだん話が大げさになっていって、「アタシの家は大阪城やねん」(上沼恵美子・談)なんてレベルまでいっちゃったり。そんな人が数人集まって話していると、もう頭がクラクラしてきます。

そんなとき、韓国ではふつう「조용히 좀 해(ジョヨンイ ジョム ヘ:ちょっと静かにしたら?)」、「입 다물어(イプ ダムロ:黙れ!)」、あるいは「시끄러워(うるさい!)」などと言って、相手の話を遮りますが、これじゃぁちょっとおもしろくありません。代わりに「노가리 까지 마(ノガリ カジマ)」なんて表現を使うと、もっとウィットに富んだ楽しい会話になること請け合いです。

「노가리(ノガリ)」は「スケソウダラの幼魚」のことで、よく居酒屋のおつまみなんかで出てきます。そして「까다(カダ)」は「(雛を)孵す」といった意味です。つまり直訳すると「スケソウダラが産卵する」。スケソウダラはたくさんの卵を産卵しますが、それを口数が多いことに例えて「ベラベラ話す」という意味で使われるようになったとか。

ただ、この表現、ただよくしゃべるという意味よりは、ありもしないことを話す、ウソを並べる、といったニュアンスが含まれています。それこそ、上にある「アタシの家は大阪城」云々というのが、まさに「노가리를 까다(ノガリルル カダ)」ということになります。

あっ、あとこの表現。どちらかというと、何人かで話している状態を指して「노가리를 까다」というのが一般的で、ひとりでベラベラしゃべっているときは、あまり使われないみたいです。ま、ケース・バイ・ケースでしょうが。

漫才で、大ボラをこく相方に「なんでやねん!」、「んなわけないやろ!」「じゃかましいわい!」なんてツッコミを入れるとき、韓国語の「노가리 까지 마!」はピッタリかもしれませんね(笑)。

ところで、最初のほうで触れましたが、노가리は호프(ホプ:韓国式居酒屋)では定番のおつまみです。運ばれてきた노가리を割きながら話は弾み、そのうちみんなを噛みながらジョッキを上げて「乾杯!」。これが正しい韓国での生ビールの楽しみ方です(^^)

こんな話を書いていると、だんだんビールが飲みたくなってきた……。
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by nazdravie | 2006-11-22 23:24 | おもしろ韓国語講座
久しぶりのこのコーナー。約2ヶ月ぶりです(笑)。

ここ数年韓国のニュースや新聞などを見ていると、これまでの伝統的な「家族観」を変えるような出来事をよく目にします。カード代金の返済に困った父親が、息子のカードで借金を繰り返し、挙句の果てに一家そろって借金取りに追われることになった家族。優等生の兄と常に比較され続け、恨みと劣等感など、溜まりに溜まったいろんな感情が爆発して、父親を殺してしまった末息子-。

こんなふうに、道徳的、倫理的、社会的な家族の秩序が完全に崩壊してしまった家族を、韓国では「콩가루집안(コンガルジバン:崩壊家族)」といいます。콩가루(コンガル)とは「豆の粉」、つまり粉々に砕けた豆のことです。집안(ジバン)は、「家庭」です。「砕けた豆のようにバラバラになってしまった家庭=崩壊家族」、といったところでしょうか?

もちろん콩가루집안は、暴力や殺人といった、常にオドロオドロしいものが付きまとうわけじゃありません。

子どもの教育に多額の金をつぎ込み、果ては留学に送った子どもに母親がついて行き、韓国に残った父親は毎月仕送りをして、自分は毎日自炊で孤独な日々を過ごす……、といった「珍現象」も、今ではちっとも珍しくなくなりました。韓国では、こんな寂しいお父さんのことを「기러기아빠(ギロギアッパ)」と呼びます。기러기(ギロギ)は「雁」、아빠(アッパ)は「お父さん」。なぜ기러기なのか、詳しいことはよくわかりませんが、寂しげに空を飛ぶ雁の姿を、ひとり韓国に残った父親の姿をダブらせたのかもしれませんね。そして、こんなお父さんが一家の主にある家庭もまた、콩가루집안と言えるのではないでしょうか?

いずれにしても、콩가루집안は家父長的な伝統社会から、個人主義的な現代社会に急激に移行したことによって生まれた「副産物」なのかもしれませんね。
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by nazdravie | 2006-11-18 12:27 | おもしろ韓国語講座
日本もそうですが、韓国でもお酒の席でついつい飲みすぎてしまう人が少なくありません。そして、ある一線を越えてしまうと、突然人が変ったかのように大声で叫んだり、暴れたり、おかしな行動をとったり……。夜中のソウル市内を歩いていると、そんな人たちを見かけることもしばしば。

翌朝起きて、脱ぎっぱなしの服やズボンの散乱した部屋を見て、「あれ、昨日どうやって家に帰ってきたんだろう」。酔っ払いすぎて記憶を失った人が、よく経験するパターンですよね。こんなとき、韓国語では「필름이 끊겼다(ピルルミ クンキョッタ:記憶がなくなった)」と表現します。直訳すると「フィルムが切れた」、つまり記憶のフィルムが切れて、その後のことを覚えていない、ということです。

さて、前の日に酒を飲んで、家に帰る途中、道でこけて顔を擦りむいたとします。すると翌日、友だちが昨夜のことを心配して、「야, 너 어제 왜 그랬어? 필름 완전히 끊겼지?(ヤ ノ オジェ ウェ グレッソ?ピルルム ワンジョニ クンキョッチ?:おい、オマエ昨日どうしたんだよ。(昨日のこと)ぜんぜん覚えてないだろ)」と聞いてきます。そして頭の擦り傷を見て、「(ノ オジェ ノモジョッソ?:オマエ、昨日こけたんか?)」と更に尋ねてきますが、韓国人はここで、道でつまずいてこけたなんてことは、口が裂けても言えません。

「길바닥이 갑자기 벌떡 일어섰어(ギルバダギ ガプチャギ ボルットッ イロソッソ:道路がいきなり起き上がってきたんだよ)」なんてシラーっと言ったりするんですから、大したものです。これが電信柱にぶつかろうものなら、「전봇대가 다가와서 나를 쳤어(ジョンボッテガ ダガワソ ナルル チョッソ:電信柱が近づいてきて、俺に殴りかかってきたんだ)」。ここまで来たら、もう何も言うことはありません(笑)。
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by nazdravie | 2006-09-05 21:56 | おもしろ韓国語講座
最近、会社で나까마(ナカマ)ということばをよく耳にします。どことなく日本語みたいな響きがしませんか?実はこれ、語源が読んで字の如く「中間」という日本語が語源の、特に流通業界などでよく使われる専門用語です。

敢えて訳すとすれば、「卸商」あるいは「中間業者」といったところでしょうか?企業からモノを購入して、それを別の企業に売る、その中間にある会社を言います。また、単に一般消費者が購入する価格ではなく、中間業者が別の業者にモノを売るときの(通常より安い)価格のことを、単に나까마と言うこともあります。

ただ、一般の도매상(ドメサン[都売商]:卸商)や대리점(デリジョム[代理店])などと異なるのは、彼らが商品を仕入れるルートが、一般の流通ルートとは異なるということです。

企業で在庫が余った商品があり、これを叩き売ってでも処理したい場合があります。そのとき、もしある代理店にダンピング価格で売ったとすると、他の取引先との関係に問題が生じ、場合によっては市場価格の形成に影響を及ぼす恐れもあります。そんなとき、나까마を通じてそうした商品を処分しまうわけです。企業にとっても不要な在庫を処理でき、나까마にとっても安価に商品を仕入れることができるので、お互いウィン=ウィンなわけです。もちろん、多少のリスク(保証や品質面など)があっても安くその商品を買いたい人にとっても、十分なメリットがあるわけです。

さて、どういうふうに使うかというと、オートバイや衣類などを、上記のようなルートで仕入れた業者から、一般の消費者価格より安い価格でモノを購入したとき、「이 오토바이, 나까마로 샀어(イ オトバイ ナカマロ サッソ:このオートバイ、業者価格で買ったんよ)」などと言います。あるいは、そうした価格で購入したいとき、インターネットの掲示板に「나까마 하시는 분~(ナカマ ハシヌン ブン~:中間業者の方~)」などと書き込んで、特価で売ってくれる人を探したりもします。

ちょっとゴチャゴチャ書いてしまいましたが、韓国ではあらゆるところで나까마が「暗躍」しています(笑)。
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by nazdravie | 2006-08-30 00:07 | おもしろ韓国語講座
大阪で有名な橋のひとつに「戎橋」というのがあります。建築学的に貴重なわけでもなく、かといって歴史的に重要なわけでもない、道頓堀川という(最近はかなりきれいになったようですが)ドブ川にかかる小さな橋ですが、大阪に住んでいる人でこの橋を知らない人はいないくらい、有名な橋です。

この「戎橋」、おそらく大阪以外の人でもよくご存知の方はいると思います。「道頓堀」でピンときたかもしれませんが、「ひっかけ橋」あるいは「ナンパ橋」と言えば、だいたいおわかりいただけるのではないでしょうか?

女の子を引っ掛けに来る男たちが集まる橋で、ここを女の子だけで通り過ぎて、誰からも声がかからなかったら、そのコは女ではない、という冗談がまかり通るほど、ナンパで有名な橋です。それ目当てで訪れる女の人もいるくらいです。

かなり長い前置きとなりましたが、強引に本題につなげていきたいと思います(笑)。はい、今日のテーマは「ナンパ」です。もちろんナンパは大阪の専売特許ではなく、韓国でもナンパは日常茶飯事におこなわれています。その昔は「오랜지족(オレンジジョク:オレンジ族)」とか、「야타족(ヤタジョク:ヤタ族)」なんてのもありました。

どちらも韓国における現代的な「ナンパ文化」の先駆けと言われていますが、야타족はことばどおりに、高級車やバイクに乗った若い男が、道を行き交う女性に「야 타(ヤ タ:おい、乗れよ)」と声をかけたことに由来するといい、오랜지족はそうした男女の多くが、当時髪の毛をオレンジ色に染めていたから、そう呼ばれるようになったそうです(오랜지족は、男性が女性にオレンジを手渡しながら声を掛け、女性がそれを受け取れば交渉成立、というルールがあったことに由来する、という人もいます)。

やっと本題です。韓国語で「ナンパする」にあたる表現はいろいろありますが、代表的なのは「꼬시다(コシダ)」「작업 들어가다(ジャゴ ドゥロガダ)」そして「낚으러 가다(ナグロ ガダ)」あたりではないかと思います。꼬시다と낚으러 가다は、不特定多数を対象に話すときによく使われ、작업 들어가다はある特定の人を指すときだけ使われるのが一般的です。

例えば、江南に行って「(具体的にはわからないが)誰かをひっかけに行こう」という場合、「이쁜 여자 꼬시러 가자(イップン ヨジャ コシロ ガジャ:かわいい子ナンパしに行こうぜ)」とか、「오늘 이쁜 여자 낚으러 가자(オヌル イップン ヨジャ ナグロ ガジャ:今日かわいいこ引っ掛けに行こうぜ)」などと言います。

一方、特定の女の子を引っ掛ける場合は、작업 들어가다をよく使います。直訳すると「作業に入る」つまり「仕事に取り掛かる」ということです。もちろん、ここで言う「作業」や「仕事」とは、女の子を引っ掛けること(日本語としては「手を出す」のほうがしっくりくるかも)を言います。「야, 너 걔한테 벌써 작업 들어갔어?(ヤ ノ、ゲハンテ ボルッソ ジャゴブ ドゥロガッソ?:お前、もうあのコに手を出したのか?)」といった具合です。街中で女の子をナンパしよう、というときにふつう작업 들어가다は使われません。

꼬시다と낚으러 가다は、작업 들어가다の意味でも使えます。「걔를 좋아한다면 한 번 꼬셔 봐(ゲルル ジョアハンダミョン ハンボン コショバ:あのコが好きなら、一回アタックしてみろよ)」といった感じです。

ちなみに낚으러 가다の原型は낚다(ナッタ:釣る)。つまり、女の子を釣りに行くという意味。すごくダイレクトな言い方ですよね。でも、釣るより一度は釣られてみたいと思うのは、僕だけでしょうか?(笑)
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by nazdravie | 2006-08-28 00:31 | おもしろ韓国語講座
手塚治虫の代表的な漫画に「ブラックジャック」というのがありますよね。無免許だけどすごく腕のよい医師が主人公なわけですが、実際、韓国でも無免許で整形手術や歯科医師として暗躍する人たちが少なくないと言います。彼らがブラックジャックなみの腕前かどうかはわかりませんが(笑)。

ただひとつ言えるのは、そうした無免許医師たちは、ブラックジャックほど報酬が高くないということ。むしろ、一般の病院に行くより安いということで、彼らを利用する人たちが多いようです。

先日、会社である同僚が、歯の治療に行ったら160万ウォンの見積もりが出てきた、と悩んでいました。すると隣で別の同僚が、「야메로 하는 게 어때?(ヤメロ ハヌンゲ オッテ:じゃあ、無免許の歯医者に頼めば?)」と冗談半分で勧めています。

さて、この야메(ヤメ)が、いわゆる無免許あるいは非合法でおこなう仕事を指すわけです。この場合は치과의원(チックァウィウォン[歯科医院]:歯医者さん)の話をしているので、無免許の歯医者のことを指すわけです。

無免許の整形外科で手術をしたのにどうも納得いかず、別の正規の整形外科でもう一度手術を受けに行ったとします。すると、お医者さんは「아이고, 이게 뭐야. 야메로 하셨죠?(アイゴ イゲ モヤ、ヤメロ ハショッチョ:あらら、何じゃこりゃ。無免許医師にやってもらったでしょう?)」とあきれたように尋ねてくるでしょう。この場合の야메はもちろん、無免許の整形外科医、ひいては彼にやってもらった手術のことです。

さて、この야메ですが、語源はなんと日本語の「闇」ということばなんです。日本でも「闇取引」とか、そんな言い方しますよね。それが韓国では発音が「ヤミ→ヤメ」と変形し、意味も本来の「闇」から派生して、もっと広い意味を持つようになったんです。

それにしても、世の中よく見回してみると、いろんな야메があるものです。自動車免許、学位取得、語学学校などなど。でも、主に医療関係で使われることが多いみたいですね。
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by nazdravie | 2006-08-21 23:41 | おもしろ韓国語講座
これまでも、使う必要はない(or 使ってはいけない)けど、知っておいて損はない(得もないかもしれないけど)という表現をいくつか紹介してきましたが、今日もそんな「危険な」ことばをひとつ。これは政治的・思想的に侮蔑の意を込めた言い方なので、あくまでも「知っておくだけ」にしておいてくださいね。映画とかドラマの台詞に出てきたら理解できる、程度でお願いします(笑)。

政治の世界は、たいてい保守派と革新派に分けられていますが、日本と同じように、韓国でも保守派を우파(ウパ[右派])、革新派を좌파(ジャパ[左派])と呼んでいます。韓国では、우파は一般的に친미반공(チンミバンゴン[親美反共]:親米反共)、좌파は친북반미([親北反美]:親北反米)で、좌파の노무현(ノムヒョン[盧武鉉])さんが大統領に就任してから、左右の理念的対立はかなり激しくなりました。

もう何十年も前になりますが、朝鮮半島では同じ民族同士が血で血を洗う、凄まじい戦争が起こりました。いわゆる한국전쟁(ハングッジョンジェン[韓国戦争]:朝鮮戦争)というやつですね。この内戦のあおりで、多くの人たちが親兄弟を失くしたり、肉親と離れ離れになってしまいました。特に後者は이산가족(イサンカジョク[離散家族])と呼ばれ、今なお韓国の大きな社会問題となっています。

そんなわけで、年配の人たちを中心に、北朝鮮や共産国家に対する憎しみを今なお持っている人が少なくありません。彼らは北朝鮮寄りの態度をとる人たちを、軽蔑と敵対の意味を込めて빨갱이(パルゲンイ:アカ、共産主義者)と呼びます。語源はよくわかりませんが、共産主義のイメージカラー(?)の빨갛다(パルガッタ:赤い)から来ていると思われます。最近では、激しいデモを繰り広げる労働組合の構成員に対しても、侮蔑的に빨갱이という言葉を用いるケースをよく目にします。

最近は、南北分断を素材にした映画やドラマ、小説などが脚光を浴びていますが、その中に、この빨갱이ということばがよく登場します。

もちろん、生半可な知識だけで他国の宗教や政治に干渉しないというのは、異文化交流のイロハのようなものですから、今日の表現は、ただ知っておくだけにしておいてくださいね!
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by nazdravie | 2006-06-28 22:30 | おもしろ韓国語講座