在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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カテゴリ:韓国アイスホッケー事情( 44 )

11月29日付けの聯合ニュースで、アニャンハルラのオーナーでもある鄭夢元・ハルラ建設会長についての記事がありました。アイスホッケー、そしてアニャンハルラに対するオーナーの熱い思いが伝わってきます。

急速に力をつけてきているカンウォンランドの成長にも目を見張るものがありますが、フランチャイズ化を通じて地に足をつけた取り組みを続けるハルラの存在は、やはり韓国では他の追随を許しません。オリンピック誘致のため、企業の広告塔として……、そんな世俗的な目的を超えた、ホッケーに対するオーナーの純粋な愛情が、ハルラを魅力的なチームに育ててきたんでしょうね。

さて、今日からバックスとの2連戦。鄭オーナーの期待に応え、ハルラは連勝することができるでしょうか?

---記事和訳---

<人びと> 鄭夢元・ハルラ建設会長 「アイスホッケー発展に尽くす」

「誰もができるスポーツじゃありませんよ」

アイスホッケーチーム・アニャンハルラの発足時からオーナーを務めている鄭夢元(チョン・モンウォン)ハルラ建設会長(52)は、リンクに対する愛情をこのように表現する。

まれに競技場を訪れる他種目のオーナーと違って、鄭オーナーはハルラの試合がある日は必ずアイスリンクに足を運ぶ。

ホームリンクのアニャンアイスリンクでおこなわれる競技はすべて観戦し、日本や中国でのアウェー戦も、週末なら都合のつくかぎり見に行っている。

仕事でどうしても観にいけないときは、夫人のホン・イナさんから得点状況を国際電話で随時確認するほど、夫婦のアイスホッケーに愛する愛情は格別だ。

社内の意見に耳を傾け、1994年12月にハルラの前身であるマンドウィニアを立ち上げた鄭オーナーは、次第にアイスホッケーの虜になっていった。IMFの危機にあっても、ソクタプ建設(1998年)、現代オイルバンカーズ(2002年)、ドンウォンドリームス(2003年)など、一時は4つあった実業チームが、次々と廃部となっていく中、ハルラだけは生き残ってきた。

鄭オーナーは、当時会長職にあったハルラグループの中核会社であるマンド機械などの経営権を明け渡す困難な状況においても、アイスホッケーチームを手放すことはなかった。

毎年30億ウォンの運営費がかさむわりには、マーケティング効果が低いマイナー種目のため、他のオーナーのようにチームを手放しても不思議ではないが、彼は「あきらめたくなかった」と振り返る。

「息子のようだ」と話す選手たちを見捨てるわけにはいかなかったからだろうか。彼は選手が入団するとき、兵役に就くとき、シーズン開幕前など、特別な日には夫人とともに食事に誘い、自宅や別荘に招待し、結婚式には必ず参席するなど、選手に多大な愛情を注いでいる。

ハルラのフォワード、キム・ハンソンは「自分らしいプレーができなかったとき、親父にはくどくどと説教されるが、(鄭)会長もチームが負けた日には、顔も見ずに行ってしまう。アイスホッケーが本当に好きで、いつもリンクに来て応援してくれるので、アイスホッケー人としてありがたい」と笑いながら話してくれた。

鄭オーナーは、ハルラをアジアリーグの頂点に立ち、すべての面で秀でた名門チームに作り上げるという夢を持っている。大きなレベル差を感じていた日本チームも、アジアリーグをともにしながら、その差がかなり縮まってきた。

また、彼にはアイスホッケーを愛する人間として、ひとつの願いがある。彼は「尚武チーム(訳注:実力のあるスポーツ選手が、兵役中も競技が続けられるように作られた組織。国軍体育部隊)ができることを心の底から願っている。それだけでも(停滞しているアイスホッケー界)全体が活性化する」と話す。

除隊後、それまでの実力を発揮できず、ひっそりと引退していった選手の姿に心を痛め、尚武ができて、選手たちが末永くプレーできることを望んでいる。

鄭会長は「一度見れば、これほど面白いスポーツはないのに、アイスホッケーは(国内では)マイナースポーツだ」と残念がり、こう続けた。「アイスホッケー発展のために尽くしていきたい。」

記事原文: 聨合ニュース(韓国語)
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by nazdravie | 2007-12-01 10:23 | 韓国アイスホッケー事情

パトリック!

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先週末は久しぶりのアイスホッケー観戦。ソウル郊外、京畿道高陽市にあるオウルリムヌリというアイスアリーナに行ってきました。対戦カードはHigh1とアニャンハルラ。因縁の韓国ダービーです。試合とは関係ありませんが、冒頭の写真は、この日High1の応援に来ていた、応援団の皆さん。High1の新入社員のようですが、ハッキリ言って邪魔でした!やってることは面白かったけど(笑)。

今季は特に、GK#31 ソン・ホソン選手、FW#17 キム・ギュホン選手など主力3選手がHigh1からハルラに移籍したため、「昨日の友は今日の敵」みたいな、因縁の対決となりました。

両日とも、とてもピリピリした、というか、どこか殺気立った雰囲気の中でゲームは進みました。一日目はHigh1が序盤で試合を決めたこともあり、ゲームそのものは何事もなく進行しましたが、試合終了直後にお互い緊張の糸が切れたのか、溜まっていたものが噴き出したのか、両チームの選手がリンクに集まっての乱闘劇がありました。

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とりあえず、いろんな縁もあってハルラを応援しているわけですが、一日目のゲームの流れや、選手の表情などから、二日目も勝ちは期待できないな、という気がして、正直2戦目を見に行こうかどうか、迷ったんです。

それでもせっかくだから、と言うことでリンクに向かったわけですが、案の定(?)ゲーム開始から立て続けに3点を失い、前日同様の敗色濃厚のペース。イヤな予感がプンプン漂います。

ところが!僕は1ピリ終了間際に、2ピリ以降のハルラの善戦を予感しました(勝つとまでは思いませんでしたが)。いつも冷静なFW#43 マルティネツ選手が、珍しくエキサイトして、ペナルティボックスに入ったんですが、僕にはそれが、彼なりにチームに喝を入れる「演技」だったと、勝手に解釈しました(笑)。みんあカッカッ頭に血が上って、まともにプレーできていない状態だっとので、他の選手に頭を冷やせと言わんばかりに、彼がエキサイトした「フリ」をしたのです(もちろん、僕の勝手な解釈です^^)。

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そんな僕の予感は的中して、2ピリ以降はだんだんハルラのペースになっていき、あれよあれよと言う間に、同点に追いついてしまいました。ここでもマルティネツ選手は、フェイスオフのたびに真っ先にサークルの中で中腰の姿勢で相手を待ち、見るからに気合十分でした(これは、審判の判定に対する、皮肉を込めた無言の抗議という意味もあったみたいですが)!

そして迎えた延長戦。やってくれました!やっぱり千両役者、パトリック・マルティネツ選手!最後はきっちり「サヨナラ・ゴール」をネットに突き刺し、対High1戦の長い連敗にピリオドを打ってくれました!

ホント、パトリックさまさまのこの日のハルラでした。今日も、そしてこれからも、ハルラのキーマンは彼を置いて他にいません!

あ、スコアは一日目が6-2でHigh1の勝ち、二日目は4-3でハルラの勝ちでした。
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by nazdravie | 2007-11-19 21:54 | 韓国アイスホッケー事情

6638


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昨日、アニャンハルラとアムール・ハバロフスクの親善試合を見てきました。アムールはロシアスーパーリーグに属するチームで、下部チームのゴールデン・アムールは以前アジアリーグに参戦していました。

実力の差は歴然としていたため、勝つか負けるかはあまり重要ではなく、むしろロシア選手の高いスキルとパワーを楽しみました。あちらの選手は、静止状態からトップスピードに至る時間が短くて、ハルラの選手がパックを拾っても、すぐに追いつかれて、長い手でブロックされてしまいます。

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で、タイトルの6638ですが、これは写真(上)にある選手のロシア語文字の最後の4つが、数字の6638に見える、という、ただそれだけのことです(笑)。ローマ字じゃないので、選手の名前が何なのか、さっぱりわかりません。ホームページも覗いてみましたが、やっぱり何が書いてあるのかさっぱりわからず(汗)。

さて、この試合ですが、ハルラの#43 マルティネツ選手がアムールの#72(名前はわかりませんが、このチームのキャプテンです)と、リンクで仲良く話をしていましたが(写真下)、それもそのはず。かつてマルティネツ選手がロシアのチームでプレーしていたとき、お互いチームメートだったそうなんです。チェコ人とロシア人が韓国のリンクで再会するなんて、何か不思議な感じがします。

僕も誰か旧知の友だちと、意外な第3国で再開してみたいものです!
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by nazdravie | 2007-11-10 23:49 | 韓国アイスホッケー事情

痛恨……!

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昨日の大勝で勢いに乗るハルラが連勝するのか、それとも気合を入れなおしたクレインズが連敗を阻止するのか?注目のハルラ―クレインズの第2戦が、アニャンアイスアリーナでおこなわれました。

先手を取ったのはクレインズ。まるで昨日のリプレイを見ているようでした。開始5分過ぎ、ハルラのDF#61 フチコ選手が後逸したボールをクレインズの選手が逆襲。それを阻もうとしたフチコ選手のスラッシング反則で得たペナルティショットを、FW#20 ミタニ選手が落ち着いて決め先制点。

ウーン、一度ならともかく、二度目となると、ちょっと困っちゃいますねぇ……。

その後は両チーム得点なく試合は進んでいきました。シュート数で言うと、ハルラがクレインズをかなり圧倒していましたが、それでも試合そのものは決してハルラペースというわけではありませんでした。クレインズの選手は試合開始から気合十分で、むしろ殺気すら感じさせるほどでした(笑)。

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ゲームがこのまま終わるかと思われた終了間際、FW#55 コペツキー選手がゲーム・ミスコンダクトで痛恨の退場!この日はずっとクレインズDF#7 ディック選手の挑発を受け続けていたコペツキー選手ですが、遂に最後の最後でキレてしまったようです。これも若さゆえ、ディック選手の経験が上回ったということかもしれません。何となくセコいような気もしますが(^^;)、神経戦もゲームの一部。コペツキー選手、次のゲームでは冷静さを取り戻してがんばってもらいたいものです!

ゲームはその後、クレインズFW#71 桑原選手が「あっけない」追加点を決め2-0でクレインズが勝ちました。

それにしても、コペツキー選手の退場が決まったとき、反省猿よろしく頭を抱えてしまったヴェイヴォダ監督の映像がビジョンに映されたとき、監督のこの連戦にかける意気込みがどれほどであったか、あらため窺い知ることができました。

今日も十分勝てたゲーム。もちろん、それを簡単に勝たせないクレインズの巧さを忘れてはなりませんが、この2連戦はハルラにとってかなり自信になったのではないかと思います。次週からの日本遠征も、目が離せそうにありません。
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by nazdravie | 2007-10-14 23:38 | 韓国アイスホッケー事情

ハルラ快勝!

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昨日、ハルラとクレインズの試合を観に、アニャンアイスアリーナに行ってきました。プレシーズンマッチでは勝ったとはいえ、昨シーズンは一度も勝てなかったクレインズ戦。ここで先勝すれば、明日も勢いに乗れる、大事な試合です。

ゴール裏には、日本から来られたのでしょう、熱心なクレインズファンの方たちが鐘や太鼓を叩いて熱心な応援。その横ではハルラのファンが。ゴール裏の席が片方しかないので、両チーム並んで仲良く応援です(笑)。

第1ピリオド、先制したのはクレインズ。ハルラDF#61 フチコ選手のトラップミスでパックが流れたところをクレインズは逃さず、FW#18 伊藤雅選手が落ち着いて決めて1-0。フチコ選手、ゴールに入ったパックを、悔しそうにフェンスに打ち返します。

それでも、ここでズルズル行かないのが今年のハルラ。その3分後には、相手が2人欠けたパワープレイ、ゴール前の混戦でDF#19 シュテファンカ選手がゴール左からパックを押し込み同点!今季初出場初得点です。失点を引きずって相手に主導権を握られた昨季とは、明らかに違います!

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第1ピリオド半ばでは、FW#17 キム・ギュホン選手が追加点を挙げて2-1。なかなか上々の立ち上がりです。

第2ピリオドは、第1ピリオドからの続きで、ふたりがペナルティボックスに入った状態でスタート。1点は覚悟していましたが、GK#33 ソン・ホソン選手の相変わらずのナイスセーブの連続で、ピンチを凌ぎます。

第2ピリオドの10分で#17 飯村選手がゴールを決めて、クレインズが粘りを見せます。が、「取られたら取り返す」と言わんばかりに、その5分後にFW#89 キム・ハンソン選手が痛烈なシュートをゴールど真ん中に決めます。こんなにど真ん中に突き刺さるシュートは、あまり見た記憶がありません。

さらにその2分後、FW#43 マルティネツ選手がゴーリーの目の前で何度か切り替えしてパックをゴールに入れる、まさに「技あり」の追加点!普段は冷静なマルティネツ選手も、このときばかりは大きなガッツポーズでした!

第3ピリオドにもFW#81 キム・ホンイク選手とDF#5 キム・ウジェ選手が追加点を決め、結局6-2という、予想外の大差でハルラが快勝しました。

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それにしても、クレインズの守備はどうしたんでしょうかね。第2ピリオドなんて、どちらかというとクレインズのほうが押していたのに、パックをあっさり奪われて、キーパーと1対1でシュートを打たれるケースが何度もありました。僕のような素人が見ても「ザル」じゃないかと思うほど。6点取られたGK#61 石川選手でしたが、かなりの部分はディフェンス陣に責任があったような気がします。

もちろん、ハルラも数々のピンチがあったわけで、それを防ぎきったソン・ホソン選手がうわ手だったということかもしれませんが。まぁ、昨季のゴーリー、ファルタ選手と比べてみたとき、明らかに今年のハルラ躍進(の可能性)は、ソン選手抜きには語れません!

今日の試合も、期待できそうです☆

おまけ……
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by nazdravie | 2007-10-14 10:33 | 韓国アイスホッケー事情

アニャンハルラが優勝!

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プレシーズンマッチ・アニャンカップの初戦で、クレインズに勝って幸先のよいスタートを切ったアニャンハルラ。土曜日はプサンに行っていたんですが、携帯電話に第2戦でも王子を下し2連勝という知らせが。ハルラの調子がいいのか、それとも日本勢のコンディションがまだ十分ではないのか?この日(9月9日)のプリンスラビッツとの決勝戦は、そんな意味でも注目の一戦でした。

予選2試合を堅く勝ってきたハルラに対し、プリンスラビッツはHigh1、延世大学に思わぬ苦戦を強いられながらの決勝進出。クレインズ同様、練習着での出場ということからしても(?)、100%の状態ではないことが窺えます。それでも決勝まで確実に駒を進めてきたのですから、さすがですね。

さて、この日先制したのはプリンスラビッツ。第1ピリオド開始10分過ぎ、#33 FWパーピック選手のゴールで先取点を挙げます。早いパス回しで、動きもなかなかいいようです。

しかしこのカップ戦で好調のハルラ。第1ピリオド終了3分前に#43 FWマルティネツ選手が浅い角度の難しいポジションから技ありシュートで同点!結局1-1の同点で第1ピリオドは終わりました。それにしても、記録の面もそうですが、マルティネツ選手は今年も調子がよさそうですね!

第2ピリオドには#16 FWイ・クォンジェ選手のゴールで逆転!残念ながらこの場目、よそ見をしていて、どんなゴールだったか思い出せません(汗)。それにしても、カンウォンランドからの移籍組の活躍が目覚しい今大会です。

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さて、第3ピリオド開始早々、プリンスラビッツの#33 FWパーピック選手とハルラ#17 FWキム・ギュホン選手のあいだで乱闘が始まり、お互い殴り殴られの攻防を繰り広げます。結局、両者ゲーム・ミスコンダクトで退場。額や頬に血の跡が残るキム選手の顔がビジョンで映し出され、その後ペナルティボックスで笑みを浮かべるパーピック選手の映像が出ると、スタンドからは一斉にブーイング。まぁ、ゴールも決めて、乱闘もやって、というのは、いかにもパーピック選手らしいといえば、らしいですね(笑)。

そして第3ピリオド中盤。ハルラはパワープレーの状態で、プリンスラビッツのゴール前でパスを回しながら、#61 DFフチコ選手がロングシュートを狙っていたんですが、一瞬できたスペースをフチコ選手が逃さず一振り!パックが鮮やかにゴールネットに突き刺さり、3-1とプリンスラビッツを突き放します。この後、今度はショートハンドでの#89 FWキム・ハンソン選手の駄目押しゴールのおまけ付きで、結局4-1でハルラが快勝!地元のカップ戦で見事優勝カップを手にしました。

このカップ戦を通じて、今年のハルラは去年とは違うというのを感じました。MVPを受賞したマルティネツ選手や、強引な突破からの強烈シュートが健在のキム・ハンソン選手などの活躍も目立ちましたが、何と言っても今季カンウォンランドから移籍した#33 GKソン・ホソン選手が、ハルラの安定した攻撃を支えた最大の功労者ではないでしょうか?

地元開催だったとはいえ、今季のハルラは何か大きなことをやってくれそうな、そんな予感を感じさせてくれた3日間でした。

王子-延世大学、そして……
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by nazdravie | 2007-09-11 00:16 | 韓国アイスホッケー事情
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アジアリーグ・アイスホッケーのプレシーズンマッチが、9月6日(木)から韓国のアニャンで始まりました。平日の昼間からおこなわれているため、開催期間中は夕方の1試合しか観戦できず、それも試合開始時間に間に合いません。それでも、試合開始が少し遅れたことや、「鮮やかな」定時退勤でリンクに向かった甲斐もあり、開始6分過ぎにはリンクに到着!

今シーズン最初の公式競技なのに加え、入場が無料だったこともあり、お客さんの入りはまずまず。国営KBS放送のケーブルテレビ中継カメラも入るなど、雰囲気はなかなかのもの。ただ、リンクのフェンスにはまだ広告がほとんどなく、クレインズのユニフォームが練習用のもので、どことなくしっくりこないところがあったのもたしか。それでも、選手たちが氷の上を滑る音を聞くと、「開幕が近づいてきた」ことを実感。

僕が到着後まもなく、クレインズが先制してゲームが動き出しました。ゴール前の混戦から#71 FW桑原選手のシュートがゴールネットを揺らしました。さすが昨シーズンチャンピオンのクレインズ。調整は順調に進んでいるようです。

しかし昨季満足のいくシーズンを送れなかったハルラも、今年は着々と補強を進めてきました。前半16分過ぎ、フィンランドのチームからハルラに復帰した#5 DFキム・ウジェ選手が、#89 FWキム・ハンソン選手のパスを受けてゴール右に強烈なシュート!パックは吸い込まれるようにゴールに入り1-1の同点!

第2ピリオドに入ってもハルラのペースは続き、3分ごろ、ゴール右フェンス際から#43FWマルティネツ選手が出したパスを、#18 FWチョン・ジンホ選手がうまく合わせてゴール!ハルラ、逆転に成功です。それにしても、マルティネツ選手は相変わらず好調ですね。チェックも厳しく、パスも正確。今季も期待できそうです♪

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さて、1点リードを許したクレインズですが、もちろんこのまま引き下がるはずがありません。ハルラの2点目から約2分後、桑原選手のパスを、#18 FW伊藤雅選手がゴール右のほとんど角度のないところからチョコンと合わせてゴール!ホッケー観戦歴は長くありませんが、今まで見た中で、いちばん「シブい」ゴールでした。

一進一退の攻防は第3ピリオドに入ってもかわらず、同点のまま残り10分と切ったところで、ハルラは#7 DFイ・スンヨプ選手が放ったシュートのリバウンドを、今季カンウォンランドから移籍した#17 FWキム・ギュホン選手がゴール!移籍後初ゴールが決勝点となり、このままハルラが3-2で逃げ切り、初戦をものにしました。

プレシーズンマッチということもあり、今日の試合だけでは何とも言えませんが、ひとつ言えるのは、ハルラの状態が昨季よりはよいということ。特にカンウォンランドから移籍してきた#33 GKソン・ホソン選手の加入は、ハルラにとってかなりのプラスになっているようです。今日のゲームも、ソン・ホソン選手のファインセーブが光った試合でした。

同点ゴールのキム・ウジェ選手、決勝ゴールのキム・ギュホン選手、ファインセーブのソン・ホソン選手。復帰・新加入組の活躍が大いに期待される、そんなゲームでした。心配なのは、同じく新加入のチェコ人選手があまり目立たなかったことで、特に#61 DFパトリック・フチコ選手が怪我で欠場していたのが気になりました。次回に期待です!

2日目の王子-クレインズの結果は?
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by nazdravie | 2007-09-10 20:49 | 韓国アイスホッケー事情
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今年ハルラに入団した選手の中で、この#55 FWミラン・コペツキー(Milan Kopecky)選手が一番若いんです。見た感じもとても穏やかで、実際に会ってみても、物静かでシャイな性格なんですが、それでもエクストラリーガでずっとフォワードをやって来たというんですから、人は見た目じゃわかりません!

1999年にプロ入りした彼のホッケーキャリアは、ハルラのこれまでのチェコ人選手と比べると、ちょっと異色なんです。パトリック・マルティネツ、ヤロスラフ・ネドベド、それにズデネク・ネドベドの各選手は、それぞれスパルタプラハでのプレー経験があり、特にマルティネツ選手とヤロスラフ・ネドベド選手はスパルタプラハを中心にキャリアを積んできました。言うなれば「スパルタ系」のプレイヤーたち。ところがこのミラン・コペツキー選手は、そのスパルタプラハのライバル、スラビアプラハを軸にキャリアを積んできたんです(マルティネツ選手が1年だけスラビアプラハに在籍したとき、彼とチームメートでした)。

彼が丸1シーズン、スラビアプラハ以外のチームでプレーしたのは、何と昨シーズン(06-07)のHC Chemopetrol Litvinovだけなんです。まさに「スラビア一筋」のホッケー人生と言えるのではないでしょうか?

彼の成績を見ていて興味深いのは、フォワードとしてそれほどずば抜けたゴール数は残していないんですが、コンスタントにゲームには出場しているということ。それもほとんどのシーズンで30~50試合に出ているわけですから、正レギュラーといってもいいんじゃないでしょうか。どちらかというと、自分で決めるポイントゲッターというよりは、守備的なフォワードなのかな?アシストの数も通産67と、そう多くないんですけど。

それでも、同じく今季から新加入の佐藤正和選手が「テクニックがすごい」と言っていたように、ダテにエクストラリーグでやってきたわけではありません!さらに、このコペツキー選手。インターネットでいろいろ調べていたら、こんなのを見つけちゃいました。何と、NHLの2000年ドラフトで、9巡目(287番目)でフィラデルフィア・フライヤーズに指名されていたんです。

そんなプロフィールだけでも、チェコのトップリーグ仕込みのハイテクニックなパフォーマンスを、アニャンのリンクで思い存分発揮してくれそうな期待を抱かせるに十分です。韓国のホッケーは、内容もさることながら、ゴール数により重きを置いて評価するみたいなので、コペツキー選手も、まずはゴールをたくさん叩き込んで、ハルラのフロントに強い印象を与えてほしいですね!

写真:スラビアプラハ時代のコペツキー選手 http://www.extall.ru/)

2007-2008シーズン:
#002 パトリック・マルティネツ(Patrik Martinec)
#006 パトリック・フチコ(Patrik Hučko)
#007 フィリップ・シュテファンカ(Filip Štefanka)
#009 佐藤正和(Masakazu Sato)
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by nazdravie | 2007-09-01 00:54 | 韓国アイスホッケー事情
平昌五輪誘致が失敗した原因について、韓国のメディアでいろいろと報道されていましたが、2007年7月9日付けの「冬季五輪誘致よりも競技力向上が先」と題するマイデイリーの記事は、韓国はもちろん、日本のアイスホッケーファンもうなずく、というか、まさにこれが言いたかった!という内容でした。

要約すると、五輪誘致失敗の理由のひとつは、韓国がショートトラックでしかメダルを取れない「偏食」状態にある、というわけです。とりわけ、冬季スポーツの華であるアイスホッケーの強化なくして、冬季五輪の誘致はありえない、と強調しています。

以下は、アイスホッケーに関する部分を翻訳したもの。

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(前略)しかし、彼ら(大韓氷上競技連盟)が忘れていることがある。冬季スポーツの代表種目であり華であるのは、アイスホッケーなのだ。前回(2003)年にバンクーバーが平昌を制圧できた理由のひとつは、プロアイスホッケーチーム(バンクーバー・カナックス)があったからに他ならない。当時カナックスのオーナーの億万長者、ジョン・マッカーが所有していたオーカベイ社は、政府、オリンピック主催委員会とともに、2010年冬季オリンピック誘致に全力を注いでいた。

ロシアもまた、アイスホッケー強国だ。約700名いるNHL選手のうち、約30%以上がロシア人だ。今回の誘致戦でロシアは、元NHLのディフェンダー、ビアチェスラフ・フェティソフを誘致の前面に出し、誘致活動をおこなった。アイスリンクを現地に造り、アイスホッケーをおこなうアイデアまで作っていた。ロシアのアイスホッケーに対する熱気や実力は、アイスホッケーの人気が高い北米やヨーロッパ国家の心を引きつけた。

アイスホッケーは、冬季五輪で唯一プロのスターが出場するチーム競技だ。自国を代表するプロスターが登場するのだから、当然冬季スポーツの人気が高いすべての国の最大関心事となる。オリンピックの期間中、NHLが一時中断するため、各国は真の意味の最強チームを送り出すことができる。当然、全世界のファンの関心も集中し、冬季五輪最大の主人公になる。純粋な精神よりは、商業的な側面に傾いている今日のオリンピックの現実を鑑みると、オリンピックの興行を左右するアイスホッケーに手が回らないというのは、決定的なハンディキャップになる

去る2月16日、IOC評価委員会の国内現地調査の後、プレゼンテーションでヤヤケ・エドビンソン評価委員は、韓国のアイスホッケーのレベルがかなり低いと、はっきりと指摘している。しかしKOCはこれに対する解決策を論議しなかった。韓国に実業団チームはカンウォンランドとアニャンハルラのたったの2つ。9月には新しいチームが合流し3チームになる予定だ。アイスホッケーにもう少し気を遣っていれば、今ごろ少なくとも6チームはなくてはならなかった。

種目間の優劣はない。しかし、紛れもなく世界中の人たちが好む人気スポーツというのがある。北米やヨーロッパの人たちが熱狂するアイスホッケーだ。2018年にもう一度挑戦しようというのなら、アイスホッケーチームとリンクから増やさなければならない。国内アイスホッケーの劣悪なリンクについては、言うまでもない。カナダだけを見ても、リンクと練習場を合わせて、5,000を下らない。ロシアもまた同様だ。(後略)

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「9月には新しいチームが合流し」ってのが気になりますが(おそらくJ.F.ホールディングスのことだと思いますが……。一角ではポシャったという話も?)、まさにこの記事がすべてを物語ってくれています。韓国が再び冬季五輪にチャレンジするのであれば、アイスホッケーの強化は必要不可欠なのです!
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by nazdravie | 2007-07-12 01:18 | 韓国アイスホッケー事情

アニャンハルラの新戦力

アジアリーグの各チームも、新しいシーズンに向けた戦力補強を着々とおこなっているようですが、ここ韓国にある2チーム、アニャンハルラとカンウォンランドも例外ではありません。すでに外国人選手の入れ替えや韓国人選手のトレードが進んでいます。

アニャンハルラに関しては、僕なりにいろいろな情報が耳に入ってきていましたが、最近メディアで報道されている内容などを見ると、少なくとも東スポ以上の精確度はあったんじゃないかな、と自画自賛しています(笑)。

まず、昨シーズンチェコ人4人と日本人1人を擁した外国人選手ですが(注:日本人選手は外国人枠に含まれません)、アシストとポイントの2冠に輝いたFW #43 パトリック・マルティネツ選手を除き、すべて総入れ替えという荒療治をおこなうことになりました。

昨季新加入のゴーリー、#31 パベル・ファルタ選手と、ハルラで2季プレーしたFW #37 ズデネク・ネドベド選手は、期待された活躍ができなかったり、故障がちだったりということで、当初より契約更新はないと予想されていましたが、そのとおりとなってしまいました。

アシストで8位、ゴールで12位、ポイントで9位と好成績を収めたFW #55 ヤロスラフ・ネドベド選手も、残念ながらこの秋、アニャンのリンクで見ることができません。長身の長いリーチから繰り出すロングシュートは迫力満点でしたが、年齢的な面や、ここぞというときに反則が多かったことなどが、ネックになったようです。彼は現在、古巣のスパルタ・プラハ(チェコ)の練習に参加しており、家族のことなどもあってスパルタでのプレーを希望しているようですが、フランスチームからのオファーも来ているようで、進路決定にはもう少し時間がかかりそうです。

ちなみに、マルティネツ選手も現在スパルタ・プラハで練習に参加しており、8月頭にはソウルに戻ってくるとのことです。

日本人で初めて韓国チームでプレーしたFW #45 瀬高哲雄選手も、惜しまれながらチームを去ることになりました。あるハルラの韓国人選手や、何人かのホッケー関係者も話していましたが、韓国のチームでは、どうしてもFWは「ゴールを入れてナンボ」という傾向にあるらしく、守備的FWを期待された瀬高選手にとっては、何とも残念だったに違いありません。あるチーム関係者は、「テツオのフェイスオフは、パトリック(・マルティネツ)に次ぐレベルの高さだった」と言っていました。新天地での活躍を期待したいところです。

注目の新外国人選手ですが、チェコ人のオタカー・ヴェイヴォダ監督が続投することもあり、空席の3人はすべてチェコ人選手になるもようです。新シーズンはチェコ人通訳ではなく、北米でホッケー経験のある韓国人通訳が就くという話もあるようです。チェコ語通訳を介さず、英語オンリーの通訳になるのは、ちょっと不安な感じもしますが……。

瀬高選手に代わる新しい日本人選手が来るかもしれない、という話は複数筋から聞いていましたが、韓国でもそうした報道があったので、かなりの確立で、そうなりそうですね。どこのチームから誰が来るんでしょうか?僕がウワサで耳にした人と同じなのか、違う選手なのか。いずれにせよ、ハルラに日本人選手が加入するとなれば、在韓日本人としては諸手を挙げての大歓迎です☆

もちろん韓国人選手の補強も進んでいます。こちらは昨季カンウォンランド大躍進の立役者だったGK #30 ソン・ホソン選手とFW #17 キム・ギュヒョン選手、それにハルラDF #15 イ・クォンジュン選手の弟、FW #16 イ・クォンジェ選手の3選手がハルラに移籍しました。昨季はカンウォンランドにかなりやられっぱなしだっただけに、ハルラにとっては大きな戦力補強となりました。

今シーズンこそは、上位進出を目指してがんばってほしいですね!
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by nazdravie | 2007-06-30 14:50 | 韓国アイスホッケー事情