在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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カテゴリ:韓国映画演劇鑑賞記( 5 )

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日本では「ダンシング・パラダイス」というタイトルのオンライン・ダンスゲーム「クラブ・オーディション」。このゲームを開発した友だちの会社が、これを題材にしたミュージカル「オーディション」をつくったということで、昨日ソウル・大学路にある劇場まで見に行ってきました。

ミュージカルや演劇は結構見に行くほうですが、それでもここ数年はちょっと足が遠のいていたので、今回は久しぶりの観劇です。

オンラインゲームの「オーディション」すらやったことがなかったり、劇中に出てくるいくつかのシーンが韓国人でないとわからない(むかし懐かしの音楽とか)やつとかがあったりして、100%笑って楽しめたわけではありませんが、それでもさすが踊りのプロが繰り広げるステージは、ただそれを見ているだけでも楽しめます。

ストーリーは、特にメッセージ性があるわけではなく、三角関係(四角関係?)の男女を中心に、ダンスやマジックを交えながら話が展開していきます。ストーリーやせりふ(歌)を重視する人には、ちょっと物足りないかもしれません。

まぁ、ダンスを楽しむ、コンピュータの中の世界を劇場でバーチャル体験する……、そんなミュージカルだと思います。「オーディション」のユーザーなら、たぶんもっと楽しめるんでしょうね。

8月19日(日)まで、大学路文化空間イダ1館で公演。平日20:00~、土曜日16:00~、19:30~、日曜日・公休日:15:00~18:30~、月曜日休演。
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by nazdravie | 2007-07-08 12:30 | 韓国映画演劇鑑賞記
f0008573_23481693.jpgロンドンで大好評だったというカンフー・ミュージカル「ジャンプ」。先日、KBSのある番組でこのミュージカルの特集をしていたんですが、それを見て以来、機会があれば一度観てみたいなぁ、と思っていました。

その機会は、意外と早く巡ってきました。先週の日曜日、運よくチケットを手に入れることができたので、ソウル市庁近くのセシル劇場まで観劇に行ってきました。徳寿宮のすぐ横にある小さな劇場でしたが、この日もほぼ全席Sold outの大盛況!

あらすじは、カンフー一家が暮らす家に、ドジな泥棒が忍び込み、家人と追いつ追われつの激闘(?)が繰り広げられる、というもの。個性豊かなキャラクターと、単にミュージカルという言葉で片付けられないくらいの極上のカンフー・パフォーマンス、それに笑い。言葉がいらない、という意味では「NANTA」と通じるところがありますが、「ジャンプ」はそれとはまた違った、新たしいかたちのミュージカルです。

カンフー一家はおじいさん、お父さん、お母さん、娘、叔父さん、義理の息子など、どれもユニークな性格の持ち主で、特にジャッキー・チェンばりの「酔拳」を披露する叔父さんのパフォーマンスは、なかなか見ものです。別に酔拳だからというわけではないんですが、なぜか彼がジャッキー・チェンに似ているように見えました。いや、狭い劇場の最後列でしたが、実際似ていました!「こち亀」の本田さんではありませんが、メガネをかけているときと外したときで性格が豹変する義理の息子も、なかなか笑えました。

それにしても、これだけのパフォーマンスをするのに、想像を絶する厳しいトレーニングをしてきたはずです。実際、テレビの特集でも彼らの練習風景を紹介していましたが、本当によくこんなトレーニングに耐えているなぁ、とブラウン管の前で感心したものです。直接観たらわかると思いますが、ハッキリいって、ストーリーはコメディですが、武術は演劇の域を超えています。

ストーリーも単純で、展開も速く、話のあちこちに笑いがちりばめられていて、小さな子どもから大人まで、韓国人から外国人まで、誰もが楽しめるミュージカルです。

オフィシャルサイト(韓国語)
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by nazdravie | 2006-04-23 00:40 | 韓国映画演劇鑑賞記
f0008573_23321315.jpg以前このブログでも紹介したことがありますが、韓国のミュージカルを代表する作品のひとつに「지하철1호선(地下鉄1号線)」というのがあります。ドイツのミュージカル「Linie 1」をアレンジして作られたこの「地下鉄1号線」は、ソウル駅から清涼里駅までを結ぶ地下鉄1号線を舞台に、ソウルの底辺でくらす人びとの人生模様を描いた作品です。

このミュージカル、確かに面白いです。もう少し正確に言うと、見れば見るほど、知れば知るほど面白い、そんな作品です。もちろん、曜日によっては英語か日本語の字幕があるので、字幕を追いながら劇を楽しむこともできます。でも、朝鮮戦争と南北分断、軍事独裁と民主化運動、経済成長と貧富格差の拡大、さらにはこのミュージカルを作った金敏基という人そのものを理解することなしに、このミュージカルが真に言わんとすることを理解するのは難しいというのが、率直な感想です。

そういう意味で、「地下鉄1号線」は「NANTA」のようにあらゆる人が気楽に楽しめる作品ではないかもしれません。だから、面白いと思う人と、つまらないと思う人と、評価が別れてしまうのも仕方がないと思います。でも、すべてのミュージカルが普遍的な楽しさを追求する必要はないと思います。「地下鉄1号線」が3000回を超えるロングランを続け、ソウル市民に愛され続けているのは、この作品が持つ性格を考えれば十分納得できるわけで、逆に世界中で大変好評だったというのが、むしろ意外だと言えるかもしれません。

初演から10年以上が過ぎましたが、この間、ソル・ギョングやファン・ミンジョン、チョ・スンウといった、今やスターとなった俳優たちが、この作品から巣立っていきました。メンバーが常に交代しながら、常に質の高いパフォーマンスを維持し続けているというのは、本当に驚くべきことだと思います。

1度観て、韓国についてちょっと調べてみて、そしてまた観て……。「地下鉄1号線」は、そんな息の長い楽しみ方がピッタリの作品です。

(写真は仙女役のチェ・ソンヒさん、舞台終了後の通路で)

オフィシャルサイト(韓国語・英語)
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by nazdravie | 2006-04-18 00:12 | 韓国映画演劇鑑賞記
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個人的な感想から言えば、韓国はコメディ映画が多い国だと思います。「アタック・ザ・ガスステーション(原題:주유소습격사건[注油所襲撃事件])や「彼女を信じないでください(原題:그녀를 믿지 마세요)などは、楽しく見ました。で、今回観た「구세주[救世主]」ですが、パッと見かなり低予算で作られている感じですが、その割にはなかなか笑える楽しい映画でした。

ちょっとしたアクションあり、泣かせる場面あり(私は泣けませんでしたが)、いろんな要素が詰まっていますが、ストーリーとしては、ふとした出会いから女性が男性の実家に出向き結婚を迫り、誤解だと弁明する息子を家族は信じず、話は進んでいく-これは最初に少し触れた「彼女を信じないでください」と似たシチュエーションで、正直なところあまり新鮮味はありません。

チェ・ソングクとシン・イが主役を張っていますが、どちらもいわゆる「超トップスター」ではないので、どちらかと言えば地味なキャスティングだな、という印象です。脇を固めるベテラン俳優のペク・イルソプ、パク・ウォンスクも、主役をしっかり支えていい演技を見せてくれていますが、こちらもやはりちょっと印象が弱いかな、という感じが。ただ、シン・イの演技はなかなか好感が持てるものでした。さすがは最近注目株といわれる女優さんだけはあります。

内容的には、終わったときに「で、何が言いたかったんだろうか?」という、「素朴なギモン」が残りはしますが、まぁ軽く笑って観られる映画、という点からは、それなりに見る価値があるのではないか、と思います。

公開:2006年2月
監督:キム・ジョンウ
出演:チェ・ソングク、シン・イ、チョ・サンギ、ペク・イルソプ 他

オフィシャルサイト(韓国語)
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by nazdravie | 2006-03-08 00:05 | 韓国映画演劇鑑賞記
f0008573_23483186.jpg女にうつつを抜かし、意に沿わない家臣を粛清するなど横暴のかぎりを尽くし、果てはクーデターにより失脚し王位を廃位された燕山君は、朝鮮王朝でも類を見ない暴君として韓国の歴史に刻まれています。今回観た「王の男(原題:왕의 남자)」は、そんな暴君・燕山君の知られざる一面を、「燕山君日記」にもたった一行しか登場しない広大(グァンデ:綱渡りや仮面劇などをする大道芸人)にスポットを当てながら描いた映画です。

時代もののドラマや映画は、その国の歴史を知るのに格好の材料となります。私も「帝国の朝」や「武人時代」、それに「不滅の李舜臣」といった歴史ドラマを見て韓国の歴史を身近に感じるようになりました。この燕山君は、日本人にとってはあまり馴染みのない王かも知れませんが、大ヒットしたドラマ「宮廷女官チャングムの誓い(原題:大長今)」の主人公・チャングムは、燕山君の生母殺害に関与した疑いで誅殺された武官の娘、という設定になっています。

「王の男」では、暴君・燕山君の違った一面をクローズアップする重要な場面で、この生母殺害のエピソードが登場します。暴虐の限りを尽くした燕山君の、母に対する思い、絶対的な権力を握った王としての孤独感……。歴史ではほとんど語られることのない、燕山君の人間的な一面を垣間見ることができます。

全体としては、ふたりの広大を中心にストーリーが進んでいきますが、やはり人間・燕山君を描いているのが、この映画の大きな特徴だと思います。また、ストーリーだけでなく、スクリーンに映し出される朝鮮時代の風景、広大が繰り広げる綱渡りや人形劇のパフォーマンスなど、映像としての見所もたくさんあります。

俳優の演技力もなかなかのもので、主人公の広大・ジャンセン(カム・ウソン)や燕山君(チョン・ジニョン)の迫真の演技は一見の価値ありです。それに何といっても、ジャンセンのパートナーで女役を務めるゴンギル(イ・ジュンギ)!役柄だけでなく、役者そのものも本当に女のような雰囲気を醸し出していて圧巻でした。

昨年末に公開されましたが、すでに大ヒットしており、観客動員の記録なども塗り替える勢いです。この調子でいけば、日本での公開もいずれあるのではないかと思います。いわゆる「韓流スター」といわれる俳優さんたちは登場しませんが、ストーリーも配役も、そしてビジュアルも非常にレベルの高い、なかなか見ごたえのある映画でした。

公開:2005年12月
監督:イ・ジュニク
出演:カム・ウソク、チャン・ジニョン、カン・ソンヨン、イ・ジュンギ 他

オフィシャルサイト(韓国語)
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by nazdravie | 2006-01-27 23:49 | 韓国映画演劇鑑賞記