在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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たしか1,000回目だったと思いますが、「地下鉄1号線」の区切りの公演を見に行ったことがあります。そのとき始めてこのミュージカルを見たのですが、とてもおもしろかったので、友だちがソウルに遊びに来たときなどに連れて行ったりして、もう10回近く観ているような気がします。

それにしても、あのソル・ギョングも出ていたんですね。ロングランの公演は当然メンバーチェンジもあるわけで、それによって完成度の高さも変わってくるわけですが、少なくとも私が観たメンバーはどれも完成度が高く面白かったです。

最初の頃は字幕がなかったと記憶しますが、最近は曜日によって英語と日本語の字幕が出てくるので、韓国語がわからなくても十分に楽しめます。中国語もあったのかな?ちょっとはっきり覚えていませんが……。

ソウルでいろいろなミュージカルを見ましたが、やはり「NANTA」と「地下鉄1号線」は、韓国ミュージカルの2大看板といってもよいのではないでしょうか?どちらもオリジナリティと機知に富んだ秀作で(「地下鉄1号線」の原作はドイツですが、それを見事に韓国化してしまいました)、韓国のミュージカルの大きな可能性を感じさせてくれます。

これからも「地下鉄1号線」がロングランを続けることを期待してます。ところで、お気づきの方もいるかと思いますが、実はストーリーがその時代時代に合わせて微妙に変っているんです。そんなところを楽しみながら繰り返し観劇するのも、また面白いかもしれませんね。

---記事和訳---

3,000回を迎えるミュージカル「地下鉄1号線」

12年間公演を続けている劇団ハクジョンのロックミュージカル「地下鉄1号線」(翻案・演出:キム・ミンギ)が、3月29日で3,000回目を迎える。ドイツのクリプス劇団の同名ミュージカルを韓国の状況に合わせて翻案、1994年5月に初演した「地下鉄1号線」は、延辺の娘「ソンニョ」の目を通して無職の家長、家出少女、露天商など多様なソウルの人びとの姿を描いた作品。

2000年から原作者のフォルカー・ルードビッヒ、作曲家のビルガー・ハイマン両氏から、著作権料の全額を免除されている。2002年から1年に2度のオーディションを通じて、上半期と下半期の公演チームを選抜してきた劇団ハクジョンは、大学路のハクジョン・グリーン劇場で今年上半期の公演チーム11名を新たに舞台でお披露目する。

上半期の公演チームは、2月3日から公演を開始、6ヶ月間代役なしで「地下鉄1号線」に同乗する。昨年「チョルス」役だったイ・スンウォンさんが「ムンディ」役を、2004年「ツバメ」を演じたチェ・ウォンソクさんが「チョルス」役をそれぞれ担当し、イム・ムニ、パク・ジュ、イ・ジニ、キム・ジンテ、ソン・ジョンワン、パク・ジョンピョさんなどが出演する。

劇団ハクジョンは3,000回を迎えるにあたり、3月28~30日上半期の公演チームとこれまでに「地下鉄1号線」に出演したことのある俳優、演奏者などが一同に介するメモリアル公演を準備している。

これまでこの作品に出演した俳優は、ソル・ギョング、パン・ウンジン、ファン・ジョンミン、オ・ジヘ、チャン・ヒョンソン、ぺ・ヘソン、チョ・スンウ、ジャズボーカリストのナ・ユンソンさんなど300名に達し、観客数は1月末現在で58万人を超えた。

劇団ハクジョン側は「11名の出演陣、5名のライブ演奏者、1名の演出家が180席規模の小劇場で、商業性よりは作品の完成度に重きを置いて3,000回目の公演を達成してきたことは、国内公演史に新たな活力を与えてくれるだろう」と話している。(聨合ニュース 2006-01-31)

記事原文:聨合ニュース(韓国語)
ミュージカル「地下鉄1号線」HP
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by nazdravie | 2006-01-31 23:27 | いろいろ
f0008573_044976.jpgソウルでアイリッシュパブといえば、ウェスティン朝鮮ホテル内のオーキムス(O’Kims)と並んで有名なのが、ここダブリン(Dublin)です。江南駅エリアは地ビール専門店をはじめ、ホプ(韓国式ビアホール)、バーなどが乱立する「ビール大激戦区」ですが、その中でも「ダブリン」は本格的なアイリッシュパブとして、ソウルのビール好きの根強い支持を得ています。

「ダブリン」は江南駅前のメインストリートを一筋奥に入ったところにあり、入り口からアイリッシュな雰囲気をプンプン醸し出しています。夏場は外にテラスを設けているので、屋外で涼しい風に吹かれながら冷たいビールを楽しむことができます。店内に足を踏み入れると、木目基調の暖かいインテリアが、まるでアイルランドのパブにいるような気分にさせてくれます。

この店の看板は、やはり何といってもギネスビール(Half Pint;8,000ウォン、Pint:15,000ウォン)。以前中国の北京でギネスの生を飲んだとき、水の混ざったような、なんとも薄いギネスに失望したものですが(だからといって、中国のギネスがみんなそうだと言っているわけではありませんので、悪しからず……)、ここのギネスはビターで深い味わいを存分に味わうことのできる、「ホンモノのギネス」。白い泡と黒いビールの織り成すギネスならではのハーモニーを堪能できます。

f0008573_05737.jpgそして黒のギネスとならんで、白のヒューガルデン(Half Pint:7,000ウォン、Pint:13,500ウォン)が「ダブリン」のラインナップを支えています。Half Pintはおなじみのヒューガルデン・グラスで注がれてきますが、PintはギネスのPintグラスで出てきます。ヒューガルデンならではのフルーティで口当たりのやさしいその味は、特に女性客に好んで飲まれています。そのほか、ドイツのベックスダーク(Half Pint:6,500ウォン、Pint:12,000ウォン)、エルディンガー(Half Pint:6,500ウォン、Pint:12,000ウォン)、それにサッポロ(Half Pint:6,000ウォン、Pint:11,000ウォン)などがあります。

ベックスダークはギネスに比べると苦めがやや抑え目のように感じられましたが、黒ビールならではの深い味わいを、ギネス同様に楽しむことができます。サッポロは最近でこそソウル市内でお目にかかるのも珍しくありませんが、まだ日本の生ビールが普及していない数年前から、ここではサッポロ生がラインナップに含まれていました。エルディンガーは、残念ながらまだ飲んだことがありませんので、今度飲んでみようと思います。また、以前はダークでないベックスの生があったと思うのですが、いつの間にかなくなっていました。

食べ物もソーセージからナッチョまで、いろいろなサイドディッシュが用意されているので、こうした食事を楽しみながら飲むこともできます。店員も親切で、店を出るまで気持ちよくビールを楽しむことができます。価格は決して手頃とはいえませんが、ビールの味からトイレのインテリアまで、心行くまでアイルランド・テイストを楽しむことのできる「ダブリン」は、間違いなくお勧め度120%です。

住所:ソウル特別市江南区駅三洞814-5
電話:02-561-3281
URL:
アクセス:江南駅7番出口を出て直進、映画館「Zoo001」のある路地を右折、最初の交差点を左に進むとすぐ左手。
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by nazdravie | 2006-01-31 00:05 | ソウルでビールを飲もう!
安養漢拏(アニャン・ハルラ)のマルティネッチ選手からチケットをもらえるということで、試合開始2時間前の3時に安養アイスアリーナにやってきました。そのころ、ちょうどノルディック・バイキングスの大男たちもアリーナに到着したところでした。約束の3時になってもマルティネッチ選手が現れないので、スロバキア人のMが何度か彼の携帯に連絡を入れてみたのですが、なかなか電話がつながりません。それで仕方なく、チケットを買って中に入ることにしました。

試合開始前に韓国と中国の国歌斉唱がありましたが、中国チームのノルディック・バイキングスの選手は全員白人選手で、何かミスマッチな感じがしておかしかったです。こんな大男たちを相手に、安養漢拏は大丈夫なのだろうかと、試合前は心配しましたが、いざ試合が始まると状況は一方的な安養漢拏のワンサイドゲームでした。

f0008573_1492862.jpg第1ピリオドはスコアこそ0-0でしたが、私の座っていた安養漢拏サイドでのプレーは少なく、ほとんど安養漢拏がバイキングス陣営に攻め入る感じでした。第2ピリオドに入ると、マルティネッチ選手のゴールラッシュがはじまります。第2ピリオド開始すぐにマルティネッチ選手がゴールを決めたあと、すぐにバイキングスのリンデン選手が同点ゴールを入れ、試合が一気に動き出します。点の取り合いになるかと思われましたが、後半半ば過ぎに再びマルティネッチ選手がこの日2点目を決め、2-1で第2ピリオドを終えました。

第3ピリオドは一方的な安養漢拏の猛攻が続きます。第3ピリオド開始すぐ、またまたマルティネッチ選手がこの日3点目のゴールを決め、ハットトリックを達成します。スロバキア人のJによると、ハットトリックを決めると、ファンがリンクに帽子を投げ入れるそうなのですが、この日はだれも帽子を持ってきていなかったので、残念ながらこのセレモニーはお預けとなりました。イ・ホジョン選手とズデネク・ネドベド選手が追加点を加え、一気に引き離しにかかります。そしてとどめはこの人。瀬高選手のダメ押しゴールで6-1の快勝!

f0008573_1410226.jpg瀬高選手にも声を掛けてみたかったのですが、この日は旧正月連休の初日ということもあってか、大勢のお客さんが来ていて、とてもとてもそんな状況ではありませんでした。客席数は少ないのですが、やはり大勢のお客さんが入れば、試合もがぜん盛り上がってきます。また、いつも感じることなのですが、アイスホッケーの試合は外国人の観客の割合がかなり高いように感じます。スタンドを見回してみても、欧米系のファンの姿があちこちに見かけられます。日本人や中国人のファンもいるのでしょうが、見た目は同じなので区別がつかず、こちらも加えると、かなりの数になるのではないでしょうか。

さて、冒頭のチケットの件ですが、試合の後にMがマルティネッチ選手に電話をしてみたところ、今度はつながりました。彼によると、3時15分ごろにアリーナの入口付近で私たちを待っていたのですが、現れないため練習のためリンクに入ったとのこと。どうやら行き違いのようになってしまったみたいです。

今日は旧暦の1月1日で、旧正月です。今日の安養漢拏―バイキングス戦は無料入場となっているようなので、今日もたくさんのファンが会場に足を運ぶのではないでしょうか。
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by nazdravie | 2006-01-29 14:11 | 韓国アイスホッケー事情
f0008573_23483186.jpg女にうつつを抜かし、意に沿わない家臣を粛清するなど横暴のかぎりを尽くし、果てはクーデターにより失脚し王位を廃位された燕山君は、朝鮮王朝でも類を見ない暴君として韓国の歴史に刻まれています。今回観た「王の男(原題:왕의 남자)」は、そんな暴君・燕山君の知られざる一面を、「燕山君日記」にもたった一行しか登場しない広大(グァンデ:綱渡りや仮面劇などをする大道芸人)にスポットを当てながら描いた映画です。

時代もののドラマや映画は、その国の歴史を知るのに格好の材料となります。私も「帝国の朝」や「武人時代」、それに「不滅の李舜臣」といった歴史ドラマを見て韓国の歴史を身近に感じるようになりました。この燕山君は、日本人にとってはあまり馴染みのない王かも知れませんが、大ヒットしたドラマ「宮廷女官チャングムの誓い(原題:大長今)」の主人公・チャングムは、燕山君の生母殺害に関与した疑いで誅殺された武官の娘、という設定になっています。

「王の男」では、暴君・燕山君の違った一面をクローズアップする重要な場面で、この生母殺害のエピソードが登場します。暴虐の限りを尽くした燕山君の、母に対する思い、絶対的な権力を握った王としての孤独感……。歴史ではほとんど語られることのない、燕山君の人間的な一面を垣間見ることができます。

全体としては、ふたりの広大を中心にストーリーが進んでいきますが、やはり人間・燕山君を描いているのが、この映画の大きな特徴だと思います。また、ストーリーだけでなく、スクリーンに映し出される朝鮮時代の風景、広大が繰り広げる綱渡りや人形劇のパフォーマンスなど、映像としての見所もたくさんあります。

俳優の演技力もなかなかのもので、主人公の広大・ジャンセン(カム・ウソン)や燕山君(チョン・ジニョン)の迫真の演技は一見の価値ありです。それに何といっても、ジャンセンのパートナーで女役を務めるゴンギル(イ・ジュンギ)!役柄だけでなく、役者そのものも本当に女のような雰囲気を醸し出していて圧巻でした。

昨年末に公開されましたが、すでに大ヒットしており、観客動員の記録なども塗り替える勢いです。この調子でいけば、日本での公開もいずれあるのではないかと思います。いわゆる「韓流スター」といわれる俳優さんたちは登場しませんが、ストーリーも配役も、そしてビジュアルも非常にレベルの高い、なかなか見ごたえのある映画でした。

公開:2005年12月
監督:イ・ジュニク
出演:カム・ウソク、チャン・ジニョン、カン・ソンヨン、イ・ジュンギ 他

オフィシャルサイト(韓国語)
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by nazdravie | 2006-01-27 23:49 | 韓国映画演劇鑑賞記
韓国語は욕(ヨク:悪口)のバリエーションがとても豊富な言語です。これが誉められたものかどうかはさておき、会話をより躍動的にしているのは確かです。中には、병신(ビョンシン[病身])や지랄(ジラル:癲癇)といった、差別用語が悪口に転用されたヒドいものもありますが、ほとんどは笑って聞き過ごすことのできるものです。

「頭が悪い」、転じて「馬鹿」を意味することばは、韓国語の中には数多くあります。代表的なものは바보(バボ:馬鹿)ですが、それと同じくらいよく使われるものに닭대가리(ダッデガリ)というのがあります。닭대가리を分解してみると、닭(ダッ:鶏)+대가리(デガリ:頭)となります。なぜ닭대가리が馬鹿の意味で使われるようになったのか、その語源は定かではありませんが、記憶力の悪い鳥類の中でも、鶏は特にそうだからというのが定説のようです。

これに類するものとして、돌대가리(ドルデガリ)や쇄대가리(セデガリ)といったものがあります。これらも돌(ドル:石)+대가리(デガリ:頭)、쇄(セ:鉄)+대가리(デガリ:頭)の合成語で、頭が固い=馬鹿、という公式(?)からできあがったものと思われます。

もちろん、바보も決して言われて気分のよいことばではありませんが、それでも冗談として気軽に使える、とても軽いニュアンスを持っている反面、닭대가리およびその同類後は、親しい間柄で明らかに冗談だとわかるシチュエーションでなければ、言った瞬間、一速触発の緊迫した場面が間違いなくやってきます。もちろん、それをわかって、わざと怒らすために意図的にこれらのことばを使う人も少なくありません。

こうした悪口は、これまでの「おもしろ韓国語講座」でも何度か言及していますが、あくまで「聞いてわかる」程度で満足すべきでしょう。「それなら、最初からそんなことばを紹介しなきゃいいのに」という指摘も聞こえてきそうですが、韓国語学習者や韓国映画・ドラマが好きな人の中には、原語で意味を理解したいという方も多いと思います。そんな人には、こうした욕の意味を理解するのは、決して無駄ではないと思います。

もし使いたいのであれば、自分が何か失敗したときに「아, 난 진짜 닭대가리인가 봐(アー、ナン チンッチャ ダッデガリインガバ:あぁ、オレってホント馬鹿だよな)」というように、自虐的に使ってみてください。それを聞いた韓国人は、「야, 그러지마. 그런 말 어떻게 배웠어?(ヤ、クロジマ。クロンマル オットッケ ペウォッソ?:おいおい、そんなこと言うなよ。どこで覚えたの?)」と、笑いながら答えてくれるはずです。
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by nazdravie | 2006-01-26 23:19 | おもしろ韓国語講座
-註:このお店、現在はなくなってしまったようです。-

f0008573_12125713.jpgソウルで最も賑やかな通りといえば明洞。流行の発信地であるこの通りの外れに、およそ明洞の雰囲気とは一線を画したパブがあります。「ウッドストック」というその店名からも、流行を追わないながらも新しく、それがまた新鮮なのにどこか懐かしい、そんなイメージが思い浮かんできます。

若者と外国人観光客でごった返すロッテ百貨店周辺。その道路向かいは、ちょうど明洞からちょっと外れた場所だからか、周囲の喧騒に比べると、やや人通りが少ない感じですが、そんな中に「ウッドストック」はあります。歩道に看板が出ているのですぐにわかります。

店は地下にあり、ドアを開けて中に入ると、薄暗い雰囲気の中、奥にカウンター席があるのが見えます。そして縦長の店内の壁沿いにテーブル席があり、中央には座高の高いテーブルカウンターがあります。どことなく、場末の酒場といった雰囲気で、ビール好きにとってはなかなか魅力的なシチュエーションです。

ここではいろんな種類の生ビールを楽しむことができます。中でもうれしいのは、ギネス(390cc:7,000ウォン、560cc:9,000ウォン)とヒューガルデン(350cc:6,000ウォン、500cc:7,000ウォン)という、黒と白の代表的なビールを生で飲めるということ。特にヒューガルデンの生は、ギネスの生に比べると飲めるところは限られてくるので、こういった店は非常に重宝します。

そのほか、日本でもお馴染みのサッポロ(500cc:6,000ウォン)、ドイツのクロムバッハ(500cc:5,000ウォン)、それに国産のカス(500cc:2,500ウォン)といったものもあり、全部で5種類の生ビールを賞味することができます。

中でもやはりギネスとヒューガルデンは、それぞれ量の違いで2種類用意されていること、価格が他のビールに比べて割高である、といったことからも、この店がこれらに力を入れているのがよくわかります。実際、私もまずギネスを注文しましたし、もしこの店に来られるのであれば、やはりこのふたつを外すことはできないでしょう。

f0008573_12135479.jpgサッポロ以下その他3つの銘柄はすべてピルスナー系のビールですが、地ビール専門店で出てくるようなコクを重視した味わいではなく、どちらかといえばどれも軽めの味です。サッポロは日本のビールらしく他に比べてキレが強いほうで、日本人には飲みやすいかもしれません。クロムバッハはドイツビールという先入観があると、かなり薄味に感じるかもしれませんが(もちろん薄味には違いありません)、口当たりのやさしい、とても飲みやすいビールです。

韓国ビールを毛嫌いしているわけではありませんが、やはりカスはこういった場所では特に選ぶ必要はないように思います。市中にはカスの飲める店はいくらでもありますし、またカスが他の生ビールに比べて味で勝っているとも思えないからです。ただ、ハイトではなくカスを国産のラインナップに入れているのは流石だな、というのが私の感想です(個人的にハイトはどうも好きになれません。ハイトプライムは別ですが)。もっとも、カスもハイトも今や同じ会社で作っているのですが……。

ひとつ気をつけたいのは、ここのサイドディッシュはそれほど充実していないということ。ご飯代わりに食べられるものと言えば、せいぜいソーセージくらいでしょうか。もし食べながら飲みたい、というのであればここはパスするのがいいかもしれません。でも、食事をして、食後に軽く一杯、というのではれば、ここはお勧めです。うるさいBGMで会話を邪魔されることもなく、静かで落ち着いた雰囲気でビールを楽しむことができます。

住所:ソウル特別市中区南大門2街(番地までは店でもわかりませんでした。なぜ?)
電話:02-757-7420
URL:
アクセス:地下鉄2号線「乙支路入口」駅8番出口を出てまっすぐ明洞方向へ。少し歩くと「ウッドストック」のたて看板。
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by nazdravie | 2006-01-24 00:11 | ソウルでビールを飲もう!
f0008573_14202339.jpg地ビール最激戦区の江南駅エリア。「ビールと言えばドイツ」ということで、ドイツビールを提供する地ビール専門店が多い中、やはりビール王国として名高いチェコビールを売り物にする店が、その名も「キャッスル・プラハ」です。前回紹介した「オクトーバーフェスト」と同じく、地下鉄2号線「江南」駅の6番出口を出てまっすぐ進んでいくと(オクトーバーフェストへ行くときに曲がる三叉路は左折せず、さらにまっすぐです)、左手に「Castle Praha」の看板が見えます。店が地下にあるため、気をつけていないとそのまま通り過ぎてしまうので注意が必要です。

入口から階段で店内まで下りていきます。結構長い階段で「本当に店があるのかな?」と心配になるかもしれませんが、気にせず下りていきましょう。お店に入ると、開放感のある店内の真ん中に大きなビール醸造機が見えます。全体的に木目調をベースにした暖かいインテリアで、ヨーロッパのパブを彷彿とさせてくれます。

さて、ビールですが、ここでは3種類の地ビールを飲むことができます。まず欠かせないのは、チェコビールの代名詞・ピルスナー(2,000ml:19,800ウォン、650ml:6,500ウォン、450ml:4,500ウォン)。開店当時は本場チェコから著名な醸造人を招いて技術を伝授してもらったというだけあり、なかなか本格的な味です。ヨーロッパのビールは全体的にキレよりもコクを重視しているので、キレ味すっきりの日本の生ビールに慣れた人には、少し濃いと感じるかもしれません。実際、この手のビールは「グビグビ」飲むよりも、「チビチビ」飲むスタイルに近いかもしれません。

そして黒ビール・ドゥンケル(2,000ml:19,800ウォン、650ml:6,500ウォン、450ml:4,500ウォン)です。黒ビール特有の深いコクのある味わいが楽しめます。黒ビールもいろいろあるようで、以前スロバキアの地方都市で黒ビールを飲んだんですが、アルコール度数が10度をはるかに超えるきついビールで、ジョッキ1杯でもうギブアップしてしまいました。そんな黒ビールに比べると、ギネスはじめ日本やここ韓国で流通している黒ビールは、飲みやすい部類に入ります。ここ「キャッスル・プラハ」の黒ビールもやはり、アルコールもコクも適度で、とても飲みやすいです。

f0008573_1421241.jpg最後に紹介するのはグラナット(2,000ml:19,800ウォン、650ml:6,500ウォン、450ml:4,500ウォン)というもの。簡単に言うと、ピルスナーとドゥンケルのハーフ&ハーフ。むかし日本でも流行りましたよね?ピルスナーの飲みやすさとドゥンケルのコクのある味わいをミックスしたグラナットは、地ビールのまた違った楽しみ方を提供してくれます。ただ、個人的にはやはりピルスナーならピルスナー、ドゥンケルならドゥンケルを楽しみたいものですが、これは人それぞれの好みの問題です。残念なのは、「キャッスル・プラハ」には白ビールがないということです。これまでメニューにあったのですが、「期間限定」などの理由で今まで一度もお目にかかったことがなく、遂にメニューからも姿を消してしまったようです。

食べ物は、定番のソーセージはもちろん、グヤーシュなど本場チェコで人気のメニューが数多くラインアップされているのがこの店の特徴。ダテに「プラハ城」を名乗ってはいません。せっかくチェコビールのお店を訪れたのですから、是非チェコ料理を味わってみたいものです。そういう私も、まだここでチェコ料理を食べたことがありませんが。次回食べる機会があれば、またレポートします。チェコ料理に詳しくないので、メニューだけを簡単に紹介すると、ブラムボラクとウトペンチ(17,500ウォン)、ビーフ・グヤーシュ(17,500ウォン)、プラハ・スイートサワー・ポーク(18,500ウォン)、チェコ・ハムロール(18,500ウォン)、ボヘミアン・スタッフド・ミートローフ(19,500ウォン)、ビーフ・ロールアップ(24,000ウォン)。

住所:ソウル特別市瑞草区瑞草洞1306-6
電話:02-596-9200~1
URL: www.castlepraha.co.kr
アクセス:地下鉄2号線「江南」駅、6番出口を出て、ニューヨーク製菓を過ぎてすぐの三叉路を左折せずさらに直進、少し行くと左手に「Castle Praha」の入口。
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by nazdravie | 2006-01-16 22:10 | ソウルでビールを飲もう!
f0008573_0345427.jpg数年前からソウルでは江南を中心に静かな地ビールブームが起きています。地下鉄2号線「江南」駅の6番出口を出てまっすぐ歩いていくと、すぐに待ち合わせのメッカである「ニューヨーク製菓」というパン屋さんが左手に見えます。その近辺だけでも少なくとも4~5軒の地ビール専門店があります。記念すべき「ソウルでビールを飲もう!」の第1回は、そのうちの1軒である「オクトーバーフェスト」を紹介します。

「オクトーバーフェスト」という名前からもわかるように、この店はドイツでビールとソーセージ造りの修行をしたふたりの韓国人が意気投合し、2002年に韓国で最初にオープンした地ビール専門店です。2002年というのは韓国の地ビール事情を語るうえでとても重要な年で、なぜかと言うと、この年に韓国の酒税法が改正され、これまで禁止されていた地ビールの製造が解禁されたからです。そういう意味では、ブームがやってきたというよりは、もともと地ビールファンがいたというほうが正しいかもしれませんね。

「オクトーバーフェスト」では四種類の地ビールを楽しむことができます。ひとつは「ヴァイスビア」(小:3,500ウォン 大:5,000ウォン、パーティ杯:9,500ウォン)、いわゆる白ビールですね。また別の機会に紹介しますが、やはり江南にあるアイリッシュパブ「ダブリン」ではベルギーの代表的白ビール「ヒューガルテン」の生が飲めるのですが、ヒューガルテンに比べると、こちらのほうがやや重たい、というか濃い感じがします。店内を見てみると、ヴァイスビアは主に女性の方に人気があるようですね。どこかフルーティな感じのするヴァイスビアは、なるほど女性向きなのかもしれません。

もちろん、日本人はもとより、世界中で一番愛されているビール「ピルスナービア」(小:3,500ウォン 大:5,000ウォン、パーティ杯:9,500ウォン)も欠かせません。3年前にチェコのプラハで、ピルスナーの語源ともなったプルゼニュの地ビール「ピルスナー・ウルケル」を飲んだことがあるのですが、オクトーバーフェストのピルスナービアは、本家に比べるとややコクが控えめな感じがしますが、それでも韓国はもとより、日本でもここまでの味のピルスナーを味わえるところはそうないと思います。また、コクが抑えてあるのは、ライトな味を好む韓国人の嗜好に合わしているからなのかもしれませんね。

f0008573_045563.jpgそして忘れてはいけないのが黒ビール「ドゥンケルスビア」(小:4,200ウォン、大:5,000ウォン、パーティ杯:9,500ウォン)。ビール通には黒ビールを好む人が多いようですが、キレよりもコクを最大限に生かしたドゥンケルスビアは、口の中に広がる豊かな味、のど元を通り過ぎる濃厚な感覚を楽しませてくれます。ただ、もちろん好みの問題はあるでしょうが、個人的には日本でもお馴染みの「ギネス」の生のほうが、よりコクがあって黒ビールらしい気がします。もちろん、ここのドゥンケルスビアも十分に飲む価値ありです。

「オクトーバーフェスト」には、実はもうひとつのビール「ラドラー」(小:4,200ウォン、大:5,000ウォン)というのがあります。これはビールとレモネードをブレンドしたものなんですが、私はまだこれを飲んだことがありません。レモネードとブレンドしてあるので、アルコールもかなり抑え目で、どちらかというとジュースの感覚に近いようですが、これはまた飲む機会があればレポートします。ヴァイスビア以上に、アルコールに弱い人向け、あるいは女性向けの飲み物といった感じがします。

最後に食べ物にも少し触れておきます。サラダから肉類、シーフードに至るまで、多様な料理を楽しむことができます。そのなかでもお薦めは「ソーセージの盛り合わせ」(18,000ウォン)ですね。味ももちろんよいですが、何といってもビールと言えばソーセージ。やはりこれを食べないわけにはいかないでしょう。

住所:ソウル特別市瑞草区瑞草洞1317-31
電話:02-3481-8881~2
URL: www.oktoberfest.co.kr
アクセス:地下鉄2号線「江南」駅、6番出口を出て、ニューヨーク製菓を過ぎてすぐの交差点を左折、地ビール専門店「ヘルゼン」を左手に過ぎると細い路地があるので、そこを左折してすぐ。または5番出口を出てまっすぐ行くとT.G.I Fridayがあり、その目の前の路地を右折してすぐ。どちらも駅から徒歩5分。
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by nazdravie | 2006-01-15 20:53 | ソウルでビールを飲もう!
日本は典型的な割り勘文化と言われていますが、ここソウルで他の外国人と飲みに行くと、基本的に自分の分は自分で出すか、または割り勘をする傾向が強いようで、タクシーなどに乗っても割り勘しようという場合が少なくありません。そういう意味で、韓国のような割り勘をあまり好まない文化は、むしろ少数派なのかもしれません。

韓国で割り勘のことをふつう더치페이(ドチペイ)と言います。英語で割り勘を指す「Dutch Pay」ですね。こんなことばが作られるほどですから、オランダ人はヨーロッパで堅実な人たち、あるいはけちん坊と思われているのでしょうかね。

ところが、若い人はあまり使いませんが、会社の人たちと食事に行くと、中年の部課長さんが「자,우리 가부시키 하자(ジャー、ウリ カブシキ ハジャ:さぁ、割り勘しようぜ)」と言うのをよく耳にします。はて、가부시키(カブシキ)……。株式?そうです。日本語の「カブシキ」という単語が、ここ韓国ではなぜか「割り勘」という意味で使われているのです。株の配当に由来するんでしょうか、とにもかくにも、「カブシキ」は中高年のオジサンたちのあいだでは、더치페이に劣らずよく使われています。

年々物価が上昇する韓国では、若い人を中心に次第に割り勘文化が浸透してきています。しかし仲のいい友だち同士で飲みに行ったり、先輩が後輩を、上司が部下を連れてのみに行ったりすれば、今なお「오늘은 내가 쏠께!(オヌルン ネガ ソルッケ:今日はオレの奢りだ!)」といった威勢のいい声が聞こえてきます。쏘다(ソダ)はふつう「撃つ」という意味ですが、これがいつからか「奢る」という意味で使われるようになりました。また同じく「奢る」とう意味で한떡 내다(ハンドック ネダ)というのがあります。

さて、いつも奢ってくれる人といっしょなら、これほど楽なことはありませんが、あまりに奢ってもらってばかりいると、後で「걔는 짠돌이야(ゲヌン チャンドゥリヤ:アイツはケチだぜ)」などと陰口を叩かれるので要注意。ちなみに짠돌이(チャンドゥリ)とは「ケチ」のこと。同じ意味で구두쇠(クドゥセ)というのもあります。

「낼 때에는 확실히 낸다(ネルッテエヌン ファクシリ ネンダ:出すときにはキチンと出す)」。これ、お忘れなく!
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by nazdravie | 2006-01-10 23:03 | おもしろ韓国語講座
警官は私たち市民の安全を守ってくれる頼もしい存在……なのですが、いざ警官が近くに現れると、なぜか居心地が悪くなりませんか?何も悪いことをしていないのに、おかしいですよね。たぶんそれは、普段から路上駐車や信号無視をしたりして、どこか法に対して後ろめたいことがあるからなのかもしれませんね。

韓国でも事情は同じですが、日本と少し違うのは、学生運動や労働運動に身を投じている人たちが、警官と水と油の関係だという点です。日本のデモは道路の隅っこを警官の先導を受けてシュプレヒコールをしながら歩く、といったごく平和なものですが、韓国のそれは警官と道路を間に挟んでにらみ合い、場合によっては催涙ガスや火炎瓶が飛び交うという激しいものです。ちょうど日本の60年代、日米安保条約をめぐる騒動を連想させる光景です。

そんなわけで、韓国では市民の味方・警官と市民が対立することが日常茶飯事です。先日、香港でおこなわれたWTO会議で韓国の農民が過激な暴動を引き起こし、香港の人びとを驚かせましたが、韓国の人たちに言わせれば、「あ、外国でもやってるな」といったところ。とにかく韓国のデモの過激さは群を抜いています。

そんな彼らが警官に向かっていう蔑称が「짭새(チャプセ:ポリ公)」です。警察のシンボルである독수리(ドクスリ:鷲)を、잡새(ジャプセ:すずめ)だと皮肉ったのがはじまりで、語頭の音が強くなって「짭새(チャプセ)」になったというように言われています。韓国語で「捕まえる」を「잡다(ジャプタ)」というのですが、この잡다の잡と잡새の잡をひっかけたことも、警官を짭새と呼ぶひとつのきっかけとなったのでしょう。

道路に路注して向かいのコンビニに向かう若者がふたり。車を止めていざ信号を渡るというとき、そのうちのひとりが声を上げました。「야, 짭새가 떴다. 안 되겠다. 가지 말자(ヤ、チャプセガトッタ。アンテゲッタ。カジ マルジャ:おい、ポリ公がきたぞ。やばいぜ。やめとこうぜ)」。

ただし、これは俗語なので、くれぐれもホンモノの警官の前でこのようなことを言わないように注意しましょう。
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by nazdravie | 2006-01-08 00:13 | おもしろ韓国語講座