在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

<   2007年 05月 ( 6 )   > この月の画像一覧

ブラウン監督?

f0008573_22555379.jpg
先週1週間、広島に行ってきました。なぜか僕がどこかに行くというと、みんな「いいねぇ、旅行に行けて」と、妙な誤解をされるんですが、今回は「出張」でしたので、悪しからず!

とはいえ、せっかく広島まで行ったんだから、というわけで、日曜日に広島市民球場に行ってきました。カープとライオンズの試合です。たしか去年も交流戦の時期に広島出張があって、カープとファイターズのゲームを見たような気が……。

で、写真は球場一塁側、カープの応援席にいたおじさんです。自称・ブラウン監督なんですが、頭から出ている手が、拍手をするように作られているんです。なかなか凝っているでしょ?ちなみに中に入っているのはおじいさん。上から下までカープファッションで決めているんですが、この服で家路につくんでしょうかね(笑)。
[PR]
by nazdravie | 2007-05-29 22:56 | いろいろ
ヤクザの介入から、直接暴力を振るったことまで、さまざまな疑惑が白日の下に晒された今、父親に残された逃げ道はそう多くはありません。

登場人物。

○父親:韓国の大財閥・韓火(ハンファ)グループのキム・スンヨン会長。
○オ某:韓国3大暴力団、S派の幹部級組員。
○ナイトクラブ従業員:ユン某の勤める店の隣のナイトクラブで働く従業員3人。

前回浮上した暴力団幹部・オ某は、1980年代から数々の抗争事件で名を馳せてきた「大物」ヤクザ。彼は韓火の建設現場で下請け業者などを指揮する管理者として働いていたとのことで、韓火と黒社会との関係が浮き彫りになってきました。

さらに仰天の事実は、清渓山で暴行を受けた被害者は、これまで明らかになっているほかに3人いたことがわかりました。それも、この3人は今回の事件とはまったく関係のない人たちだというのですから、もう何が何だかわかりません。彼らがなぜ父親の報復の「犠牲」になったのか?当初息子を殴ったユン某が勤めるナイトクラブへ殴りこみに入った際、当初連絡を受けていた人数よりも3人少ない面子しかクラブ内にいなかったため、数合わせのため、急遽隣のナイトクラブから従業員を3人連れてきたのです。彼らは自分たちがなぜその場に連れてこられたのかすらわからないまま、清渓山に移送され、他の被害者といっしょに暴行の被害に合いました。

こんな話にならない状況に、誰一人として抵抗できず、また事件後も被害を届けることすらできなかった……。当時の異常な状況が生々しく浮かび上がってきます。

外堀が完全に埋まった父親。もうこれ以上知らぬ存ぜずは通じないと観念したのか、疑惑の一部、つまり清渓山に行って暴行を加えたという事実をついに認めました(暴力団との関与は否定)。これは、「韓国史上初めて、財閥総帥が留置場に入る」という不名誉を免れるための窮余の策でしたが、こうした最後の悪あがきの甲斐もなく、暴行容疑で逮捕、南大門の留置場に入ることになりました。父親が入った留置場は、トイレと洗面台のついた4.5坪の部屋。他の一般の拘置者と同じ待遇を受けているといいます。

今後は事件の更なる真相解明がおこなわれる見通しですが、2回くらいで終わらせるこの企画(?)もかなりダラダラと長くなってしまったので、逮捕を区切りに、とりあえずフィナーレということで(笑)。

で、最後にトリビアをひとつ。

この父親には、先のドーハ・アジア大会の乗馬団体で金メダルを取った息子(三男)もいるんです。

註:上記はあくまで、現在までの状況をマスコミ報道をもとに整理したものです。現在進行中の事件なので、事実関係は警察発表や報道資料でご確認ください☆

事実は小説よりも奇なり 4
[PR]
by nazdravie | 2007-05-13 22:54 | いろいろ
前々回、カラオケバーのCCTV映像が残っていた、と書きましたが、残念ながら事件当時を知る決定的証拠を、この映像から見つけ出すことはできなかったようです。

とはいえ、今回の事件。次から次へと新しい情報が出てきています。

今回の登場人物

○父親:韓国の大財閥・韓火(ハンファ)グループのキム・スンヨン会長。
○土建会社の関係者:ハンファの取引先土建会社の社長と社員。
○オ某:韓国3大暴力団、S派の幹部級組員。
○ボディーガード:父親(ハンファグループのオーナー)の警護員。秘書室所属(複数)。
○ハンファ社員:ボディーガードといっしょに暴行現場にいたとされる社員(単複不明)。

今回からは、場所が複雑に絡み合ってくるので、シーン設定はしません。


清潭洞のカラオケバーや北倉洞のナイトクラブからは、結局これといった物証を見つけられなかった警察。こんな迷走に業を煮やした警察庁が、南大門警察署の監査に乗り出しました。署内では「事件処理後に、誰のクビが飛ぶのか、というのが専らの関心事」、「捜査中に監査などされてはたまらない」と、捜査本部は空中分解寸前といった感じ。2年前に論峴洞のカラオケバーであった暴行事件に本庁が乗り出すことについて、南大門警察署長は「勝手にやればいい。俺たちには関係ない」とふて腐れる始末。さらに、署内で事件の隠蔽が図られたことを示す文書まで見つかり、まさに「泣きっ面に蜂」状態。

警察の捜査が遅々として進まない中、マスコミでは連日新たな事実や疑惑が報じられています。その中でも衝撃的だったのは、噂にはなってましたが「まさか」と思われていた、暴力団関与説。今回の件につき、単に大財閥のオーナーが口止めをしただけで、事件がうやむやになるのか?という疑問が提起されてきましたが、やはりその裏には黒い影が存在していた、というわけです。この暴力団幹部・オ某は、ふたつ目の現場、清渓山の暴行現場から姿を現していて、最後の北倉洞のユン某が勤務するナイトクラブでは、「手打ち」の現場にも同席していました。そして、その数日後、再びこのナイトクラブを訪れ、改めて口止めをしていました。

被害者が泣き寝入りをするのには、やはりそれなりの理由があったわけです。

そして、今回の舞台となった3ヶ所(清潭洞のカラオケバー、北倉洞のナイトクラブ、清渓山の工事中の建物)には、いずれも父親の会社の取引先(土建会社)の社長以下7名の職員が同行していた事実は明らかになりました。彼らはこの事件への関与を否定していますが、警察がおこなった通話記録の調査で、当日その現場にいたことが裏付けられました。

さて、この通話記録。今回の事件を解明するうえで、かなり重要な意味を持ってくるわけですが、分析の結果、事件への関与を否定していたボディーガードを含めたハンファ社員、そして息子キム・ドンウォンも、当日これらの現場で通話をしていたことがわかりました。

度重なる警察のミスに助けられながらも、父親の外堀はだんだんと埋められつつあります。

-次回に続く-

註:上記はあくまで、現在までの状況をマスコミ報道をもとに整理したものです。現在進行中の事件なので、事実関係は警察発表や報道資料でご確認ください☆

事実は小説よりも奇なり 3
事実は小説よりも奇なり 5
[PR]
by nazdravie | 2007-05-09 23:26 | いろいろ
正念場を迎えたソウル警察。次の展開が気になるところですが、この渦中で国営KBS放送が、あるスクープを拾ってきました。

ということで、今回の登場人物です。

○父親:韓国の大財閥・韓火(ハンファ)グループのキム・スンヨン会長。
○カラオケバーの社長:ソウル江南・論峴洞のカラオケバーの社長。
○アガシ:論峴洞のカラオケバーで働くコンパニオン。
○カラオケバーの従業員:論峴洞のカラオケバーで働くボーイ。

場所は……。

○シーン7:江南・論峴洞のカラオケバー

【シーン7】
捜査の大きな山場を迎えたこの日、国営KBS放送が、2年前にもこの父親が江南・論峴洞のカラオケバーで暴行事件を起こしていたことが判明、もうひとつの「隠された事件」が暴かれる、意外な展開となってきました。KBSによれば、父親は2年前にこのカラオケバーを訪れたわけですが、接待していたアガシが気に入らなかったようで激怒してしまいます。「それなりの地位にあるかたなのに、ひどく激昂していた」(カラオケバーの社長談)といい、父親は場を鎮めに部屋に入って来た従業員を床にひざまずかせ、その頭上にビール瓶を振り落としました!

従業員は頭を縫う重症を負い、2ヶ月間職場に復帰することができませんでした。この間、社長は300万ウォンで示談しようとしましたが、この従業員はその大金を受け取りませんでした。それでも、大財閥のオーナー会長を告訴するなどという「大それた」ことは怖くてできず、今もこの事実が公になるのを恐れていると、ニュースでは報じています。

当然、韓火側はKBSの取材に対して、「そのような事実はない」と、暴行の事実を否定。ふたつの事件が、父親を次第に窮地へと追い詰めていきます。

-次回に続く-

註:上記はあくまで、現在までの状況をマスコミ報道をもとに整理したものです。現在進行中の事件なので、事実関係は警察発表や報道資料でご確認ください☆

事実は小説よりも奇なり 2
事実は小説よりも奇なり 4
[PR]
by nazdravie | 2007-05-06 23:47 | いろいろ
さて、前回の続きです。
まずは今回の人物とシーンについて、整理しておきます。

人物

○父親:韓国の大財閥・韓火(ハンファ)グループのキム・スンヨン会長。
○息子:キム会長の次男で、エール大学在学中のキム・ドンウォン。
○飲み屋の喧嘩相手:ナイトクラブの専務、ユン某。
○ナイトクラブ関係者:ユン某が勤めるナイトクラブの社長、幹部、従業員。
○ソウル警察:今回の事件を担当する警察官
○弁護団:父親を弁護するため集められた精鋭弁護団

場所

○シーン4:ソウル南大門警察署
○シーン5:父親の邸宅
○シーン6:父親が会長を勤める韓火グループ本社

【シーン4】
南大門警察署から任意出頭を求められた父親は、2度これを拒否。理由は「精神的なショックが大きい」「疲れている」などなど。口裏あわせや証拠隠滅のための時間稼ぎと思われますが、初動捜査の遅れを批判され、世間の批判を一身に浴びる警察は、名誉挽回のためタイムリミットを定め、期限までに出頭しない場合は逮捕令状を出すと、父親側に圧力をかけます。結局父親は渋々南大門警察署へ向かいました。

ところがここで警察にとって誤算が。当事者のひとりである息子が、交換留学中のソウル大学の考古学チームのフィールドワークで前日に中国へ出国(註:彼はエール大学の学生なので、エール大学からの交換留学生として、ソウル大学に来ています)。被疑者の身元管理すらできていないと、警察はまたもや批判の矢面に立たされます。エラー続きの警察、ここで父親の自供を引き出して、一発逆転タイムリー!といきたいところでしたが、「知らぬ、存ぜず」の一点張りで、結局これといった収穫はありませんでした。彼の口から聞けたことと言えば、「ナイトクラブには行ったが、和解をしに行っただけで、暴力はふるっていない」ということだけ。

海外逃亡かと思われた息子ですが、調査の結果このフィールドワークは以前から予定されていたことが判明。数日後、息子が帰国し、南大門警察署に出頭します。息子はすでに韓火関係者と口裏合わせのリハーサルを終えていたのか、警察の質問には、父親と同じく「知らぬ、存ぜず」の一点張り。署内での事情徴収は、結局空振りに終わってしまいます。

息子を殴った相手に会いにナイトクラブに行き、一方は殴ってないといい、一方は実際に多数の人間が大怪我を……。「大怪我をした被害者はたくさんいるのに、彼らを殴った加害者がいない?」という、まったく摩訶不思議な状況になってきました。真実はひとつ。どちらかが嘘をついているわけです。

でも、大怪我をした人が、嘘をつくために自分で、あるいは仲間うちで殴り合いなどするでしょうか?というのはさて置き(笑)。

【シーン5】
プライドをズタズタにされた警察は、遅まきながら父親の邸宅を家宅捜索することにしました。父親はすでに会社の法務室を中心に、検事出身の敏腕弁護士で固めた精鋭軍団を作り、徹底抗戦の構えです。

ここまでケチョンケチョンにやられっぱなしの警察。「今度こそは!」と張り切って家宅捜索に向かいましたが、邸宅前で待ち構えていたのは韓火の社員と弁護団、それに大勢の報道陣。何と、家宅捜索の情報が、10時間以上も前に漏れていたのです。邸宅のCCTVカメラも、何故か事件当日は故障中だったようで、車が出入りする映像は残ってなかったとのこと。
ソウル警察、度重なる失敗に、マスコミからは「笑えないコメディ」と皮肉られる始末。

この日はさらに韓火グループ本社を家宅捜索する予定でしたが、「この日はメーデーだから」という、意味不明な(!)な理由で、翌日に延期。ソウル警察、本当にやる気があるのか、だんだん怪しくなってきました。

【シーン6】
ナイトクラブのCCTVや車のナビゲーションや携帯のGPSなどから、何とか物証を得ようと努力するソウル警察。しかしナイトクラブのCCTVは故障中、GPSからの割り出しも不透明なままで、いよいよ焦りの色が隠せなくなってきました。昨日延期したグループ本社の家宅捜索のため、捜査陣は朝、報道陣の待ち構える正門ではなく、地下の階段から中に入っていきました。「今回は情報が漏れなかっただろ!」と、得意気な顔が目に浮かびます。

しかし、ここでもこれといった収穫はなかったようで、警察はいよいよ瀬戸際に追い詰められました。マスコミでは「ソウル警察 vs 韓火弁護団」などという挑発的なタイトルが踊る中、ソウル警察はいよいよ崖っぷちに立たされました。

そんなとき、新たな事実が警察の一縷の望みをつなげました。ナイトクラブ側が、報復などを恐れてCCTVの録画ディスクを隠していたというのです。録画はだいたい15日分は収録できるとのこと。果たして、ここに決定的瞬間は残っていたのでしょうか!?

-次回に続く-

註:上記はあくまで、現在までの状況をマスコミ報道をもとに整理したものです。現在進行中の事件なので、事実関係は警察発表や報道資料でご確認ください☆

事実は小説よりも奇なり 1
事実は小説よりも奇なり 3
[PR]
by nazdravie | 2007-05-05 01:19 | いろいろ
「事実は小説よりも奇なり」

なんて言葉をたまに聞きますが、先週あたりから、ここ韓国では「小説のような」事件がテレビや新聞紙上を賑わせています。簡単に言えば、飲み屋で殴られた息子の仕返しを、親が自ら買って出た、ということです。これだけだったら、「そんなことが何で、ニュースになるの?」と思うかもしれませんが、実はこの事件の登場人物やストーリーの展開が、文字どおり「小説のような」設定だからです。

まず、登場人物を見てみると、

○父親:韓国の大財閥・韓火(ハンファ)グループのキム・スンヨン会長。
○息子:キム会長の次男で、エール大学在学中のキム・ドンウォン。
○飲み屋の喧嘩相手:ナイトクラブの専務、ユン某。
○ナイトクラブ関係者:ユン某が勤めるナイトクラブの社長、幹部、従業員。
○友人A:キム・ドンウォンの友だち。米国留学から一時帰国中。
○用心棒:キム会長の会社のボディーガードたち。

そして場所。

○シーン1:ソウルの金持ちが集まる街・清潭洞のカラオケバー
○シーン2:ソウル郊外の清渓山にある工事中の建物
○シーン3:ソウル有数の歓楽街・北倉洞のナイトクラブ

【シーン1】
友人Aと清潭洞のカラオケバー(日本でいうキャバクラみたいなところ)に遊びに来ていた息子が、「何ジロジロ見てんだよ!」と因縁をつけられ殴られたことから、この物語は始まります。息子は殴られた勢いで転倒し、結果として目の上を10針も縫う怪我をしてしまいます。息子はユン某に「オレが誰かわかってんのかよ!」と怒鳴りましたが、ユン某は「知るかよ」と無視してその場を立ち去りました。

自宅に戻った息子の怪我を見た父親は、びっくりしてその理由を糾しました。事の顛末を知った父親は激怒、すぐに会社のボディーガードたちを引きつれ、数台の高級車で問題のカラオケバーに向かいます。父親はバーの従業員に「息子を殴った奴を連れて来い!」と指示、ユン某が勤めるナイトクラブの従業員数名がバーにやってきました。父親はボディーガードに指示をし、連中をソウル郊外の清渓山に連れて行きました。

【シーン2】
清渓山に到着した一行は、工事中の建物の中にナイトクラブの従業員らを連れ込み、そこで彼らに暴行を加えます。被害者の証言によると、このとき父親が直接鉄パイプを握って殴りまくったとのこと。しかし、息子を殴った人物、つまりユン某がいないとわかった父親は、清渓山を後にし、ユン某の勤める北倉洞のナイトクラブに向かいます。

【シーン3】
ナイトクラブに到着した父親およびボディーガードらは、クラブのルームに押し入りユン某を呼び出しました。ここ北倉洞は、父親がオーナーの韓火グループ本社や、グループが経営するプラザホテルが近くにあるなど、完全に父親の「縄張り」。韓火のオーナー直々の乱入に、クラブの関係者はただただ謝るだけ。父親はユン某に「お前は息子の目を殴ったのだから、お前も目を殴られるべきだ」と言い、息子にユン某に仕返しするよう指示をしました。

ひととおりの仕返しがすむと、父親はウィスキーを一瓶持ってこさせ、爆弾酒(ウィスキーとビールを混ぜたもの)を作り、ユン某をはじめクラブの従業員に渡し、「これで仲直りだ。この件はなかったことにしよう」と言い、100万ウォンをポンと置いて帰っていきました。

韓火グループに目をつけられると、北倉洞でのビジネスがパァになってしまうことを恐れたクラブ側は、この件を警察に通報することもできず、事件は父親のことばどおり「お蔵入り」になるかと思われました。が、この件を内定していた警察の情報が、マスコミを通じて公になり、事件は一気に韓国全土が注目する一大スキャンダルに発展してしまいました。

-次回に続く-

註:上記はあくまで、現在までの状況をマスコミ報道をもとに整理したものです。現在進行中の事件なので、事実関係は警察発表や報道資料でご確認ください☆

事実は小説よりも奇なり 2
[PR]
by nazdravie | 2007-05-02 23:00 | いろいろ