在韓駐在員の現地リポート


by nazdravie
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何か頼みごとをしたとき、相手から「もちろん!」と気前のいい返事がくれば気分がいいものです。これは洋の東西を問わず、みんな同じではないでしょうか?韓国人はそんなとき、물론!(ムルロン)あるいは그럼!(クロム)と言います。

でも、もし相手が親しい韓国人だったら、これじゃあちょっと他人行儀ですよね。日本語でも、「もち!」とか「あたぼうよ!」とか、そんなことばを使ったりしませんか?韓国ではそんなとき、당근(タングン)とか말밥(マルパプ)といった表現を使います。

당근とは、そのまま訳すと「ニンジン」です。なぜニンジンが「もちろん」になるのでしょうか?実は韓国語には、「もちろん」を意味するもうひとつのことばがあります。당연(タンヨン:当然)がそれです。당근と당연は頭の部分「당」が同じなので、韻を踏んで「당근」を「당연」という意味で使われるようになりました。

次に말밥は「馬の餌」という意味なんですが、ここまでくれば、말밥がなぜ「もちろん」という意味になるのか、だいたい想像できますよね。ニンジンは馬の大好物ですから、말(馬)+밥(飯)=말밥(馬の餌)→「もちろん」、というわけです。

もし近くに韓国人の知り合いがいなければ、韓国旅行の際に飛行機の中で使ってみては如何ですか?スチュワーデスが「커피 드시겠습어요?(コッピ トゥシゲッソヨ):コーヒーを飲まれますか?」と尋ねてきたら、すかさず「말밥!」と答えてみましょう。最初はキョトンとした顔で考え込むでしょうが、そのあと満面の笑顔でコーヒーを注いでくれるに違いありません。
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# by nazdravie | 2005-12-17 00:45 | おもしろ韓国語講座
韓国の映画やドラマを見ていると、よく「이 싸기지 없는 놈!(イ サガジ オムヌン ノム:生意気なヤツが!)」という台詞をよく耳にしませんか?この싸가지가 없다(サガジガ オプタ:生意気だ)ということばは、日常会話でもしばしば登場します。

では싸까지とはそもそもどういう意味なのでしょうか。韓国人も싸가지の意味をよくわからずに、というか、何となく使っているようで、はっきりとした意味をわかって使う人はむしろ少ないように思います。それだけに、外国人がこの싸까지を理解するには、ちょっと努力が必要かもしれませんね。

日本と同じく、韓国のポータルサイトにも知識検索サービスがありますが、ここで싸까지を調べてみると、いろいろな諸説が展開されています。ひとつは싸가지の原型が싹수(サクス:見込み、兆し)だというもの。つまり、싸가지가 없다とは、「将来うまくいく可能性がない」という意味になります。個人的には、これがもっとも正しい説のような気もしますが、言語学者でもない一介の韓国滞留者に知る由もありません。

ただ、一般的に使われている意味は、それとはやや違うように思われます。「礼儀がない」「年齢や立場に釣り合っていない」つまり「生意気だ」とか「(人を)ナメている」といった意味がより正確なような気がします。まあ、そういう人の将来は、どちらにしても明るくないでしょうが。日本語に訳しにくいことばですね。

ひとつ注意しなければならないのは、この싸가지가 없다は使い方に気をつけなければなりません。冗談でもあまり使わないほうがよいことばなので、あくまで聞いて何の意味なのか理解する程度がよいでしょう。どちらかといえばその人の人格を否定するような強いニュアンスを含んでいるため、よっぽど親しい友だち同士でないかぎり、冗談でも使わないのがよいでしょう。
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# by nazdravie | 2005-12-16 01:15 | おもしろ韓国語講座
こんなことを言うと韓国人に怒られそうですが、「韓国と言えばニセモノ天国」と連想する人も少なくないと思います。南大門や梨泰院のメインストリートを歩いていると、道の両側から「お兄さん、ニセモノはいかがですか?」、「社長!本物のニセモノだよ!」などと威勢のいい日本語で掛け声が飛んできます。

では、ニセモノを韓国語で何というのでしょうか?教科書や辞書などをみると、가짜(ガッチャ:ニセモノ)という単語が出てくると思います。もちろん、これで正解です。しかしこれだけでは「おもしろ韓国語講座」で取り上げる意味がありません。今どきの人たちが使う、ちょっと違った言い方を覚えてみましょう。

まずひとつは이미테이션(イミテイション:イミテーション)。見てのとおり、英語で「ニセモノ」という意味です。これも韓国ではよく使われますが、特に外国人と話をするときによく出てきます。まあ、これは韓国語というよりも、英語と言うべきかもしれませんが。

そしてもうひとつ、いま韓国の人たちが一番よく使う表現が짝퉁(ジャクトゥン:ニセモノ)です。짭(チャプ)という人もいます。インターネットでニセモノについて触れたサイトを訪れてみると、ほとんどが짝퉁または짭を使っています。これらはすべて가짜の짜から来ているものと思われます。

ちなみに、ニセモノがあればホンモノもあります。ホンモノは진짜(ジンチャ)または진퉁(ジントゥン)。勘のいい方はもうお気づきでしょうが、진짜は가짜、진퉁は짝퉁のそれぞれ反対語です。

韓国にショッピングで来られるときは、くれぐれも짝퉁を진퉁と間違えて買わないように気をつけてください。もちろん、最初から짝통目当てに、というのは論外ですよ!
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# by nazdravie | 2005-12-15 08:43 | おもしろ韓国語講座
韓国語には日本語に由来したり、日本の影響を強く受けたりしたことばがたくさん残っています。例えば、바케쓰(バケツ), 다꾸앙(タクアン), 다마네기(タマネギ)といった、日本の植民地時代に定着したと思われるもの、카라오케(カラオケ)、리모콘(リモコン)といった最近のものまでさまざまです。

他にも、社会科学や自然科学の分野でも、日本語に由来したことばは意外なほどたくさんあります。また、거래선(ゴレソン[去來先]:取引先)は韓国式では거래처(ゴレチョ[去來處])、대합실(デハプシル[待合室]:待合室)は韓国式では대기실(デギシル[待機室])で、こうした日本式の表現まで含めると、その数がどれくらいなのか、まったく見当がつきません。

日本人が聞いても、それがすぐには日本語に語源があるとはわからないものも少なくありません。その代表的なものが구라쟁이(グラジェンイ:ウソつき)です。쟁이(ジェンイ)というのは「一部名詞の後につき、それを表す属性を多く持った人を表す接尾辞」です。例えば、거짓말(ゴジンマル: ウソ)+쟁이で「ウソつき」、겁(ゴプ:恐怖)+쟁이で「弱虫」といった具合です。

구라쟁이もやはり、구라(グラ:ウソ)+쟁이で、거짓말쟁이と同じく「ウソつき」という意味になるのですが、この구라の語源が、実は日本語の「眩ます」だというのです。「目を眩ます」「姿を眩ます」などとよく言いますが、「隠す」「ごまかす」という日本語の「眩ます」の意味がそのまま反映されているんですね。ですから、구라쟁이の구라は「眩ます」の「眩」ということになります。

教科書的には거짓말쟁이が「ウソつき」として好んで使われますが、最近の韓国人はむしろ「구라쟁이」のほうをよく使っているようです。意外なところで日本語を発見したわけですが、それにしても、いったい誰がこんな造語を考え出したんでしょうね。
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# by nazdravie | 2005-12-14 00:01 | おもしろ韓国語講座
となりの席に座っている同僚をからかっていると、そのうち同僚の表情が不機嫌になってきた―そんな経験、一度や二度はあるんじゃないでしょうか?そんなとき、「おい、冗談だよ。わかんねーやつだなぁ」って言いたくなりますよね?韓国人はこんなとき、やっぱり「야, 너 농담인데 왜 그래? 쪼잔하네.(ヤ、ノ ノンダミンデ ウェ クレ?チョジャナネ:おい、冗談だよ。わかんねーやつだなぁ)」なんていいながら、同僚の肩をポンと叩いたりします。

쪼잔하네(原型:쪼잔하다 チョジャナダ)は、ここでは「冗談のわからない奴だなぁ」と訳しましたが、辞書に載っていない言葉にもかかわらず、いろいろと使い道のある便利な表現なので、ぜひ覚えてみてください。

また、こんなときにも使えます。

A: 야, 돈 좀 빌려 줘.(ヤ、ドン チョム ピルリョ ジョ:なぁ、お金ちょっと貸してや。)
B: 싫어.(シロ:イヤや。)
A: 쳇, 쪼잔하네...(チェッ、チョジャナネ:なんや、ケチやなぁ。)

基本的な意味としては「臆病で気が小さい」「他人が失敗などをしたときに、適当に受け流すことができない」といったニュアンスで、言ってみれば人間としての器が小さい、とでも言えばイメージが湧きやすいかもしれませんね。聞くほうとしてはあまり気分のいい言葉ではありませんが、親しい間柄なら冗談半分で使っても問題はなく、使い方次第でむしろぐっと親近感を感じてもらえるかもしれません。
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# by nazdravie | 2005-12-13 14:16 | おもしろ韓国語講座
このブログのタイトル「Na Zdravie」は、スロバキア語で「乾杯」という意味です。ちなみにチェコでは「Na Zdravi」、ブルガリアでは「Na Zdrave」と言うそうなので、スラブ語圏ではだいたい似たような掛け声があるんでしょうね。

漢字圏の日本、中国、韓国も同じようなことが言えます。日本語の「かんぱい」、中国語の「ガンベイ」、韓国語の「ゴンベ」は、どれも漢字で「乾杯」で、語源は同じです。

日本ではほとんどが「乾杯!」で始まりますが、中国の場合は「随便(スイビエン)」または「随意(スイイー)」そして「来来(ライライ)」などいろいろな言い方があるといいます(中国で乾杯は、字の如く「杯を飲み干す→イッキ飲みする」という意味があるとか)。

では韓国はどうでしょうか。韓国でも「乾杯(ゴンベ)」のほかにいろんな言い方があります。乾杯に次いでポピュラーなのが「위하여!(ウィハヨ)」です。直訳すると「(~の)ために」という意味で、飲み屋に行けば、あちこちから「위하여!」の掛け声が聞こえてきます。

「위하여!」は主に大人数で飲むときに好んで使われますが、数人で飲むときには「원샷(ウォンシャッ)」を使うことが多いようです。これは「one shot」の韓国語発音で、簡単にいえば「イッキ」のことです。これは特に焼酎を飲んでいるときによく耳にします。韓国では注ぎ足しをしないので、杯を空にして新たに酒を注ごう、というときに使う表現ですね。もう少し具体的に言えば、自分の杯がほぼ空になったのに相手がそれに気づかないとき、一緒に空にすることで自分も注いでもらおう、という意図も多分に含まれています。

参考までに、この「원샷」攻撃から逃れる方法を伝授しましょう。相手が「차~, 우리 원샷 하자(チャ~、ウリ ウォンシャッ ハジャ:さぁ、全部空けよう)」と言ってきたら、「너는 완샷, 나는 원샷, OK?(ノヌン ワンシャッ、ナヌン ウォンシャッ、OK?:お前はイッキ、オレは自分のペースで、それでいいでしょ?)」と返しましょう。ここで「완샷(wanshat)」は、やはり「one shot」つまりイッキのことですが、「완샷」といっしょに出てくるときの「원샷」は「自分のペースで飲む」という意味になります。一種のことば遊びですね。ちなみにその場合の「원」は「願う」の「願(원)」です。

では最後に、やはり酒の席。ありきたりの表現では面白くありません。乾杯の音頭をとるところでみんなの笑いを誘う表現をひとつ紹介します。「우리가 남이가(ウリガ ナミガ)」です。やはり乾杯のことですが、直訳すると「俺たちは知らないもの同士か?」、意訳すれば「俺たちは仲間だよな!」といったところでしょうか?釜山地方の方言なので、釜山で言えば喜ばれますし、ソウルで言ってもウケるでしょう。

でも、ウケたと調子に乗って「원샷」を繰り返さないよう、くれぐれもお気をつけください。「원샷」は「원샷」でも、「願」のほうですよ!
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# by nazdravie | 2005-12-12 00:00 | おもしろ韓国語講座
話をしている途中でことばに詰まると、日本人はよく「えー」とか「えっとぉ」、英語圏の人だったら「well...」とか「let me see...」と言いますよね。韓国人はこれを「그(グ)~」とか「저(ジョ)~」などと言います。そのまま日本語にすれば「その~」とか「あの~」といったところでしょうか?

でも、「えー」とか「あのー」とかで話が途切れるのは、聞いているほうはあんまり面白くありませんよね。もちろん、学校の授業やビジネスなど、まじめなシチュエーションではそれでも仕方がありませんが、お酒の席などちょっとハメを外せる場面では、ぜひ「거시기(ゴシギ)」を使ってみてください。退屈な間合いをウケ狙いで笑いをとれる絶好のチャンスです。

この「거시기」は標準語なのですが、おもに全羅道の人たちがよく使うことから、この地方の方言と思っている人が多いようです。「거시기」の語源は諸説あるようですが、「그것(グゴッ)」だと言われています。つまり「それ」ですね。どことなく、一般の韓国人がよく使う「그」や「저」に通じるところがあるでしょう?

この「거시기」には、ほかにも、「ほら、あいつがこないださぁ」というときの「あいつ」など、具体的な名前が思いつかない人や事物に使われることもあるそうです。

まあ、あまり難しいことを考えても仕方ありません。ちょっとくだけた席で「えー」と言いたいとき、ためしに「거시기~」と言ってみましょう。「なんでそんなことば知ってるの?」と驚かれること請け合いです。
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# by nazdravie | 2005-12-11 21:34 | おもしろ韓国語講座