【ソウルの街角で #005】 大~韓民国!
2006年 03月 22日
2002年6月、真っ赤に染まったソウル市庁舎前は、「デ~ハンミングッ(大~韓民国)!」の大合唱が響き渡りました。そんな圧倒的な声援に後押しされ、韓国はサッカーW杯で見事ベスト4に進出しました。
あれから4年。ドイツW杯が開催されるこの年に、ソウル市庁舎前には再び大勢の市民が集結しました。真っ赤なTシャツの代わりに、さわやかなスカイブルーのTシャツを着て-。そう、3月は韓国全土が、まさに「野球一色」となった1ヶ月でした。もちろん、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)がその震源地です。
この日(3月18日)はWBCで日韓対決。なんとこの大会で3度目となるライバル同士の一戦に、ソウル市民は興奮しました。特に、これまで日本に2連勝しているとあって、「今回で3タテだ!」と気勢を上げていました。
残念ながら(日本人の私にとっては喜ばしいことこの上なし、ですが)、この試合は日本に完敗。これまで全勝街道を走ってきた韓国は、日本に敗れたたったひとつの敗北でWBCの舞台を去ることになりました。その後、結局日本は決勝でキューバを破り優勝し、韓国人としては、何ともやりきれない大会となりました。
「照れくさい勝利」「ラッキーな優勝」といった語句が韓国の新聞に踊るなど、日本の優勝に対する韓国の視線は決して好意的なものばかりではありませんが、日本はルールに則り見事優勝したわけです。トーナメントには「運」がつきもの。日本には「ラッキーな優勝」を大いに誇ってもらいたいものです。
もちろん、日米はじめ世界の強豪を次々と打ち破った韓国も、本当に素晴らしかったです。イ・ジニョンやパク・ジンマンの芸術的な守備は、見るものを魅了しました。
そして、いよいよ待ちに待ったペナントレースが開幕します!