【おもしろ韓国語講座 #038】 농땡이치다(サボる)
2006年 06月 10日
どちらも日本語では「サボる」という意味なんですが、ニュアンスがそれぞれちょっと違います。땡땡이치다のほうは、「授業をサボる」とか、「約束をすっぽかす」みたいに、「いなければならない場所や集まりなどに姿を現さない」といった意味合いがあります。一方、농땡이치다のほうは、「上司が席を外したときにコーヒーを飲みに行く」とか、「仕事を一生懸命やってるフリをする」といったように、「一生懸命やらない」、「手抜きをする」といったニュアンスが強いことばです。
例えば、上司が外出する場合なんかはどうでしょうか?いつも仕事熱心でない部下でもいようものなら、その上司は外出のたびに「야 너, 내가 밖에 나갔다고 농떙이치지 마(ヤ ノ ネガ パッケ ナガッタゴ ノンテンイチジマ:おい、オレが外に出るからって、サボるんじゃないぞ)」と、嫌味のひと言でも残していきますよね。
会議をすっぽかしたときはどうでしょうか?会議の翌日、本社から電話があり、出席してたはずの部下が実はその日会議に姿を現さなかったことば判明したとします。上司は受話器を置くと、青ざめた顔でこう怒鳴るかもしれません。「야!너 어제 회의 땡땡이쳤지?(ヤ!ノ オジェ フェイ テンテンイチョッチ?:おい、お前昨日の会議すっぽかしたのか?)」
농땡이と땡땡이の違い、何となくわかりますか?
ちなみに、サボり癖のある人のことを、日本語では「サボり」とか「怠け者」とかと言いますが、韓国ではそんな人のことを게으름쟁이(ゲウルムジェンイ)といいます。それとか、【おもしろ韓国語講座 #027】のクイズでも触れましたが、最近は귀차니스트(グィチャニストゥ:面倒くさがりや)なんていう、ちょっと格好いい(?)言い方まで登場しています。