【おもしろ韓国語講座 #046】 나까마(中間業者)
2006年 08月 30日
敢えて訳すとすれば、「卸商」あるいは「中間業者」といったところでしょうか?企業からモノを購入して、それを別の企業に売る、その中間にある会社を言います。また、単に一般消費者が購入する価格ではなく、中間業者が別の業者にモノを売るときの(通常より安い)価格のことを、単に나까마と言うこともあります。
ただ、一般の도매상(ドメサン[都売商]:卸商)や대리점(デリジョム[代理店])などと異なるのは、彼らが商品を仕入れるルートが、一般の流通ルートとは異なるということです。
企業で在庫が余った商品があり、これを叩き売ってでも処理したい場合があります。そのとき、もしある代理店にダンピング価格で売ったとすると、他の取引先との関係に問題が生じ、場合によっては市場価格の形成に影響を及ぼす恐れもあります。そんなとき、나까마を通じてそうした商品を処分しまうわけです。企業にとっても不要な在庫を処理でき、나까마にとっても安価に商品を仕入れることができるので、お互いウィン=ウィンなわけです。もちろん、多少のリスク(保証や品質面など)があっても安くその商品を買いたい人にとっても、十分なメリットがあるわけです。
さて、どういうふうに使うかというと、オートバイや衣類などを、上記のようなルートで仕入れた業者から、一般の消費者価格より安い価格でモノを購入したとき、「이 오토바이, 나까마로 샀어(イ オトバイ ナカマロ サッソ:このオートバイ、業者価格で買ったんよ)」などと言います。あるいは、そうした価格で購入したいとき、インターネットの掲示板に「나까마 하시는 분~(ナカマ ハシヌン ブン~:中間業者の方~)」などと書き込んで、特価で売ってくれる人を探したりもします。
ちょっとゴチャゴチャ書いてしまいましたが、韓国ではあらゆるところで나까마が「暗躍」しています(笑)。