【ヨーロッパ旅行記2007 #004】 チェコのテレビ番組
2007年 08月 11日
言うまでもありませんが、チェコのテレビ番組を見ても、何を話しているのかさっぱりわかりません。そんなわけで、流れている音楽とか、写っている風景とか、レポートしているお姉さんとか、そんなところに気がいってしまうわけですね。上の写真は、朝の情報番組。毎朝やっていたので、さながら「チェコ版 ズームイン朝」といったところか?
画面では、カーラ・ムラチュコバという金髪のお姉さんが、今日の天気を解説してくれています。この日のプラハは曇りのようですね。でも、カーラさんの天気予報を見るだけで、僕の心は快晴です(爆)。
7月31日(火)
前日行きそびれたチェスキー・クルムロフ(写真)へ向かうべく、朝プルゼニュ本駅を発ちました。チェスキー・クルムロフといえば、町全体がユネスコ世界遺産に指定された、「世界でもっとも美しい街」のひとつに数えられるところ。いったいどんなところなのか、行く前から期待が膨らみます。
長閑な田園風景を車窓から眺めながら、列車はチェスキー・クルムロフに到着。駅前にはビアレストランが一軒あるだけで、ほかには特に何もない、本当に平凡な田舎町です。「ホントにこんなところに、目の覚めるような美しい街があるのだろうか?」と疑ってしまいそうですが、駅から歩いて10~15分ほどで、「その風景」が目の前に広がってきます。
曲がりくねったヴルタヴァ川に抱かれるように、オレンジ色の屋根のかわいらしい建物が、まるで肩を寄せ合っているかのように、ぎっしりと密集しています。これぞまさに中世ヨーロッパ!本当にすばらしい街でした。これで観光客が少なければ、もっとこの街をじっくり感じることができたのに……、と思いましたが、そういう自分も一旅行者。他人のことをいう筋合いはありません(汗)。
でも、新たな出会いも旅行の醍醐味のひとつ。ヴルタヴァ川沿いのレストランに入ると、テラスにひとりポツンと座って食事をする女の子を発見。他の席が満席だったので、その子のテーブルに相席させてもらうことにしました(他意はありません^^;)。彼女の名前はセリーヌ(写真)。フランスから来た19歳の女の子。夏休みを利用して中欧を一人旅しているとか。こんなかわいい子が一人で旅をするなんて、なんて危険なんだ!と、他人事ながら心配してしましました。
彼女曰く、「来年はアジアに行きたい」らしいので、もし日本や韓国に来ることがあれば、一人旅は危ないので、僕が案内しましょう、と、連絡先を交換することにしました(他意はありません^^;;)。低予算の旅行をしているようで、食事も簡単なスープだけ。後は僕らが食べているやつをひととおりつまんで、またひとり街の中へと消えていきました。来年の夏が、今から待ち遠しいです(笑)。
そんなこんなでチェスキー・クルムロフを後にし、一路ハンガリーはブダペストに向かうわけですが、そのためには一度プラハに出なければならず、チェスケ・ブディエヨヴィツェを経由してプラハへ向かうことにしました。
ところで、チェスケ・ブディエヨヴィツェ(写真)って、どんな街か知っていますか?ブディエヨヴィツェ(Budějovice)のドイツ語読みはバドワイズ(Budweis)。そう、ここチェスケ・ブディエヨヴィツェは「バドワイザーの故郷」。因みにアメリカのバドワイザーは、この町の名前に由来しているんです。この地方のビール「バドワイザー・ブドヴァル」とアメリカのアンハイザー・ブッシュ社製の「バドワイザー」は、長年その商標権を巡って争いを続けていて、今でもアメリカとカナダではブッシュ社製を「バドワイザー」、ヨーロッパの多くの国ではブトヴァルのものを「バドワイザー」としているみたいです。日本は、アメリカのやつを「バドワイザー」って言ってますよね。
さて、「本場」バドワイザーもなかなかのお味でした。まぁ、個人的にはやっぱりピルスナー・ウルケルのほうが好きだなって思うんですが、それでもこんなおいしいビール、日本や韓国ではなかなかお目にかかれません。
街そのものは大して見どころもないので、この街も時間があればビール工場を見学して、ビアパブでビールを飲む、というのが正しい楽しみ方かも?
そんなこんなでチェスケ・ブディエヨヴィツェ駅を後にし、一路プラハへ、そしてブダペストへ!